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九州大学

 

入学
次世代科学者育成講座2013の開講式(8月17日)
開校式 意見交換会
 例年にない記録的な猛暑の中、今年の講座が始まりました。先ずは、九大理学部長の荒殿先生のお話です。学生のときに、先生から実験結果が間違っ ていると言われたが、実は正しかったこと。また、逆に先生になられてから、学生の行った実験結果が間違っていると指摘したが、やはり間違っていな く、その結果から思いもしなかった新たな研究の道が開けたことなど、自らの経験を紹介されました。自然が最も良い先生である、でもその自然と向き 合うときに、(人間の)先生から教わり、議論をすることで成長できると、これから講座に挑む生徒達にエールを送られました。

プログラム
セミナーに先立ち、ガイダンスが行われました(8月17日)
森先生の講演風景 矢原先生の講演後の質問風景
 物理セミナー  化学セミナー
矢原先生の講演後の質問風景 森先生の講演風景
 数学セミナー  生物セミナー
 開講式の日に行われた、それぞれの科目に分かれてのガイダンスの写真です。担当の先生やアシスタントを務める大学院生の紹介の後、セミナーの進め方についての説明や、スケジュールの調整などがありました。

   
いよいよセミナーが始まりました(9月14/21日)
物理学セミナー
森先生の講演風景 矢原先生の講演後の質問風景
 いよいよセミナーが始まりました。多少戸惑いも見られますが、既に他のセミナーを受講し、今年は2回目という学生さんもおり、期待しておりま す。

数学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 数学のセミナーは、講師の鎌田正良先生と生徒4名、ティーチングアシスタント(TA)4名で始まりました。講義と自分で考える時間が交互にあり ます。自分で考える時間は、TAの学生たちが「先生」です。講義は4時半まででしたが、みんな残って楽しくやっていまいました。

化学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 いよいよセミナーが始まりました。みんな真剣なまなざしで講義を聞いています。少し難しいかな?

生物学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 第1回生物学セミナーは、杉山博之先生が「コースの概要と分子生物学の基礎知識」という内容で講義を行いました。

みなさん大学の雰囲気にも慣れてきて、活発に取り組んでいます(9月28日)
生物学セミナー
 9月28日に第2回生物学セミナーが行われました。今回の講義は、藤 義博先生の「昆虫の視覚、行動」です。

公開講演会 講演会新着情報
第1回公開講演会(8月17日)
◎「複素数で宝探し!」 青柳 美輝 准教授【日本大学理工学部】
>講演の資料はこちら
 青柳先生の講演風景
 青柳先生のお話は、研究の最先端の紹介ではなく、複素数と平面を対応させて宝探しをしてみようという、手を動かし、計算をして、数学の面白さを 実感してもらおうというものでした。ところが、受講生の何割かを占める高校1年生はまだ複素数を習っていないことが判明、急遽ティーチング・アシ スタント(TA)の学生が何人も出て来て、マンツーマンで教えながらの講演ということになりました。教える方も聴く方も真剣そのもの。公開講演会 というより、第一回のセミナー実施といった様子になりました。

第2回公開講演会(10月19日)
◎「傷つけられてもめげない!〜組織を再生する細胞の底力〜」 
  岩瀬 哲輝 研究員【(独)理化学研究所 環境資源科学研究センター】
 岩瀬先生の講演風景
 今回のは、細胞の再生のお話です。細かく切られても、それぞれの切断片が成虫になってしまうプラナリア、老いてくると自己再生で若返ってしまう不老不死のベニクラゲなど、「めげない」生物の紹介があり、その後に今注目を浴びているiPS細胞にも関連する話になりました。キーワードは分化(特殊化)、脱分化と肝細胞。植物を例に、分化や細胞再生の謎にせまる研究成果が紹介されました。でも、そ のメカニズムの理解はまだまだで、「求む!未来の科学者」ということだそうです。

第3回公開講演会(12月14日)
◎「ナノ構造で発現する 不思議な電気の流れ方」 
  木村 崇 教授【九州大学大学院 理学研究院 物理学部門】
 木村先生の講演風景
 今回のお話は、計算機の性能に直結する電子デバイスの小型化と、その背景にある物理現象の解説です。電気でON/OFFできるスイッチがあれば計算機が作れること、そもそも電流とは何か、といったところから話は始まり、リレー(電磁開閉器)、真空管、トランジスタ、更にその素子の微細化と技術が推移してきたことや、現在の方式はもうすぐ物理法則から来る限界に近づくことの説明があった後、最先端で研究されているその限界を越え得るデバイスとその原理の紹介がありました。ミクロなデバイスでどのように電流を制御しているか、あるいは、ミクロの世界で電子持っている波の性質がどのような可能性を秘めているかなど、分かりやすく未来への夢を感じる講義でした。

第4回公開講演会(2月15日)
◎「アントシアニンによる花色の謎 -青いバラはなぜ咲かないのか」 
  吉田 久美 教授【名古屋大学大学院 情報科学研究科】
 吉田先生の講演風景
 講演タイトルのように、花の青い色についてのお話です。同じシアニンという色素が含まれるにもかかわらずバラは赤くヤグルマギクは青い。植物色素の研究は、100年程前にドイツの化学者がノーベル賞を受賞し、その後日本人化学者が大きな寄与をした分野だそうです。ツユクサ、リンドウ、アサガオ、アジサイ、チューリップといった身近な花を題材に、花弁に含まれるアントシアニンの構造や発色機構、色の安定性などについて解説されました。たくさんの亀の甲が並んだ構造式の次には美しい花の写真といったディスプレイで、難しい内容を含むお話を最後まで楽しく聴けました。

研究発表会
第1回意見交換会(8月17日)
意見交換会 意見交換会
 意見交換会は最初ということもあり。まず自己紹介から始める事にしました。まず紙に書いて、それをもとに簡単に自分の科学への興味や通っている高校について話をしてもらいました。今後は学科ごとのセミナーが主になりますが、公開講演会などを通じて違う学科の生徒との交流を深めていってもらいたいと思います。

第2回意見交換会(10月19日)
意見交換会 意見交換会
 今回の意見交換会は、あらかじめ受講生に書いてもらった質問に該当者が答えるという形でした。前半は講演会講師の岩瀬先生に対しての質問が取り上げられましたが、後半はより一般的な質問です。大学に受かるにはどういう勉強をすればよいの?という切実な質問や、高校と大学の勉強はどう違うのか、大学教授は普段何をしているのか?といった大学でなければ聞けない質問に、TAや大学教員、名誉教授などが、時に自らの経験を紹介しつつ答えていました。

第3回意見交換会(12月14日)
意見交換会 意見交換会
 受講生からの質問に講演会講師の木村先生が答えるという形の意見交換会です。
 お話しが分かりやすかったことと、"スピン"、"トンネル効果"、"コンダクタンスの量子化"、といった興味をかき立てる言葉や現象が出て来たことで、質問は、「トンネル効果はどうして起こるのですか」、「どうして抵抗が階段状に変化するのですか」といった、物理現象の本質を尋ねるものばかり。流石に高校生の知識で理解するのは難しいことばかりで、先生は回答に四苦八苦の様相でした。

第4回意見交換会(2月15日)
意見交換会 意見交換会
 今回は、原発に代わるエネルギーはあるか?というエネルギー問題に関する討論会です。最初に宇都宮先生から東日本大震災以前に原発が果たしていた役割についてのお話があり、その後いくつかの班に分かれてこの先のエネルギー源について話し合い、その結果を発表しました。太陽電池、メタンハイドライド、地熱発電などいろいろな可能性が取り上げられました。最後に化学のセミナー講師である前田先生が講評、「実現可能な現実的な解を考えて行くことが重要でしょう。」ということです。受講生達の今後の活躍が望まれるところです。

   
研究発表会 発表会新着情報

研究発表会

 講座の活動の最後を飾る生徒発表会です。生徒の家族、友人、高校の先生などの出席者が年々増えて昨年までの会場では手狭になったため、今年は箱崎キャンパス内にある国際ホールで開催されました。
よく調べ上げ、熟考した結果が詰まった発表内容、見やすくまとめられたディスプレイ、堂々たる話し方で、大学教員にとっても、本気に聴いて面白い、新たな知識が得られる発表会でした。生徒同士による質疑応答も盛んで、この7ヶ月の受講生の成長ぶりが強く印象に残りました。



修了式

鈴木先生の講演風景
鈴木先生の講演風景
 生徒発表会の緊張から解き放たれたところで最後の行事である修了式です。高度なセミナーであるにもかかわらず、今年もひとりの脱落者も無く全員がめでたく修了しました。各科目代表者への修了証書授与、5名のエクセレントスチューデントの表彰、荒殿理学部長の挨拶と進み、写真撮影では、講座の公式カメラに加えて家族や先生によるカメラ・携帯カメラが数多く並びました。

修了式の後は学科毎に分かれて受講生一人ひとりが修了書を受け取り、しばしの懇談の後に解散、今年度の全てのプログラムを修了しました。




 
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