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◎「生物現象解明のための科学 −(1)カバの赤い汗について (2)生きものの形について−」
准教授 橋本 貴美子【京都薬科大学】 |
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寺井先生の講演風景 |
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橋本先生のお話はカバの赤い汗についてです。カバが汗をかく理由はよくわかっていないそうですが、粘液であること、pH10程度のアルカリ性であることに加え、化学分野の講演らしく分子構造についても詳しい説明がありました。また、「手袋をするとカバに失礼な気がして素手で汗を採取しています。」というカバに対する細やかな気配りも印象的でした。
また、後半は一転して花などに現れる幾何学的な形についてのおはなしになりました。黄金比(ミロのビーナスの身長とおへその高さとの比も黄金比だそうです)、花びらの枚数、生き物の形に現れる螺旋形などは、全て1,1,2(=1+1),3(=1+2),5(=2+3),・・・というフィボナッチ数で理解ができるそうです。生物のことを知るにも数学や物理と言った他の分野の知識を動員することが大切、そういった知識を動員して自然界の不思議に迫ってほしいとのことです。 |
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