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九州大学

 

入学
開校式(8月22日)
開校式 意見交換会

 挨拶する山縣理事

開校式 意見交換会
 「第1回交流・共通プログラム」都甲主幹教授による講演

プログラム
セミナーに先立ち、ガイダンスが行われました(8月22日)
森先生の講演風景 矢原先生の講演後の質問風景
 佐野先生によるESSP開講の説明のあと生徒全員がみんなの前で自己紹介をしました。
 各学科に分かれてのプログラム説明では緊張した様子が見えましたが、しだいに笑顔がこぼれうちとけていき質問等の声が聞こえるようになりました。
森先生の講演風景 矢原先生の講演後の質問風景
 物理学セミナー  化学セミナー
矢原先生の講演後の質問風景 森先生の講演風景
 数学セミナー  生物学セミナー
矢原先生の講演後の質問風景  
 地球惑星科学セミナー  
 開講式の日はそれぞれの科目のガイダンスも行われました。担当の先生やアシスタントを務める大学院生などの紹介の後、セミナーの進め方についての説明や、スケジュールの調整などがありました。

   
いよいよセミナーが始まりました(9月〜10月)
物理学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 物理学コースのセミナーが始まり、約2ヶ月が経過しました。生徒諸君は真面目に学習しております。始めに、ニュートン力学を理解するために必要な微分や積分などを学びました。ここで学んだ数学の知識を基に、徐々に力学の問題に取り組んでおります。毎回提出される課題は、TAの学生さんたちによって細かく添削されてから、生徒達に返却され、更なる学びの参考に役立っているようです。このままの調子で頑張ってくれるものと期待しております。

数学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 数学のセミナーは,数学の理論を学んだり、それをパソコンでプログラムを組んで確かめたりしながら進んでいます。 ティーチングアシスタントの大学生と1対1で議論したりして少しずつセミナーにも慣れてきました。

生物学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 生物学のセミナーは、理学部圃場で、いろいろな形のアサガオ(変化アサガオ)を観察しました。花の形がどのようにきまっているのか?遺伝学について詳しく学びました。

化学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 高校では習わない難しい内容ですが,化学コースの皆さん真剣なまなざしで講義を聞いています。どんどん積極的に質問していきましょう。

地球惑星科学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 今年度は、講演会でも地惑受講生からの積極的な発言や質問がありました。 この調子で半年間しっかり勉強しましょう。
大学の授業にも慣れて、議論の声も出てきました。(11月〜12月)
数学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 講師の鎌田先生、受講生、他のティーチング・アシスタントを交えて、議論します。

地球惑星科学セミナー
森先生の講演風景 森先生の講演風景
 段々と本格的な学習が始まってきました。受講生の諸君も集中して聞いている様子です。
公開講演会 講演会新着情報
第1回公開講演会_1回目(10月17日)
◎「『記憶』はどのように制御されているのか」 
北園 智弘【九州大学大学院 システム生命科学専攻 一貫性博士課程 4年】
矢原先生の講演後の質問風景
 第1回公開講演会は平成27年10月17日(土)午後2時から開催されました。今回の講師は、九大大学院システム生命科学府システム生命科学専攻一貫性博士課程4年 北園智弘さん(分子遺伝学研究室)と、同じく九大大学院数理学府数理学専攻博士後期課程1年の工藤桃成さんです。最初に北園智弘さんから、『「記憶」はどのように制御されているのか』というタイトルで、お話しいただきました。お話の内容は次のようなものでした。

 日常生活を送るうえで、「記憶」はとても大切なことです。昨日までのことを覚えているからこそ、私たちは今日生活することができます。どのような機構で「記憶」が制御されているのかを研究することは、非常に重要で魅力的なことです。生物学者が「記憶」の制御機構を解き明かすために、どのように研究しているかをわかりやすく説明します。また私たちの研究グループが行っている「記憶を『忘れる』機構」の研究を紹介したいと思います。

第1回公開講演会_2回目(10月17日)
◎「計算代数入門 〜あなたは連立方程式をどのように解きますか?〜」 
工藤 桃成【九州大学 大学院 数理学府数理学専攻 博士後期課程 1年】
 次に、工藤桃成さんからは、『計算代数入門〜あなたは連立方程式をどのように解きますか?〜』と題して、受講生や参加された皆さんに実際に計算をしてもらいながら、お話していただきました。お話の内容は次のようなものでした。

 皆さんは、中学校において、二元一次連立方程式の解法として「加減法」と「代入法」を学んだと思います。では二次、三次、あるいはその組み合わせ、というように連立方程式が複雑になっていったらどのように解きましょうか?このとき、「グレブナー基底」というものが非常に強力な道具となります。皆さんにグレブナー基底の概念を知っていただくと同時に、実際に計算してその威力を実感していただきます。また、その応用も幾つか紹介したいと思います。一般に、(連立)方程式の解たちは、曲線などの図形を構成します。このように方程式の解として定義される図形を研究する学問を代数幾何学といいます。私は、計算機を用いて代数幾何学を研究しています。グレブナー基底とも関連づけて、私の研究内容についても紹介します。

第2回公開講演会_1回目(11月7日)
◎「ソフトマターの世界 〜身近な世界の後ろ側〜」 
野口 朋寛【九州大学大学院 理学府物理学専攻複雑物性基礎講座 3年】
矢原先生の講演後の質問風景
 第2回公開講演会は平成27年11月7日(土)午後2時から開催されました。今回の講師は、九大大学院理学府物理学専攻博士後期課程3年 野口朋寛さん(複雑物性基礎講座)と、同じく九大大学院理学府化学専攻博士後期課程1年の尾上久晃さんです。最初に野口朋寛さんから、『ソフトマターの世界〜身近な世界の後ろ側〜』というタイトルで、お話しいただきました。お話の内容は次のようなものでした。

 ソフトマターは名前の通り「柔らかい物」を意味し、ゼリーなどの食品から液晶ディスプレイといった工業製品まで、皆さんの日常生活に欠かせない存在です。そんな身近なモノたちがどのように振る舞うのか?どのような性質を持っているのか?ということは、応用上も重要ですが基礎物理学の観点からも大変興味が注がれる問題です。この講演では、皆さんに主にコロイドの話題からソフトマターの世界に触れていただき、物理の視点から身近な世界の後ろ側を覗いていただきたいと思います。その中で、細胞内物質であるシャペロニンの振る舞いの研究と、異方性コロイド粒子であるヤヌス粒子の構造形成の研究を紹介し、実際にどのように研究が行われているかを説明します。

第2回公開講演会_2回目(11月7日)

◎「最強の海産毒に挑む」 
尾上 久晃【九州大学大学院 理学府化学専攻生物有機化学研究室 博士後期課程 1年】

 続いて、尾上久晃さんからは、『最強の海産毒に挑む』と題して、お話していただきました。お話の内容は次のようなものでした。

 身の回りには多種多様な天然有機化合物が存在しており、それらは時には毒として人間を苦しめ、また時には薬として人間の病気を治す。とりわけ海洋生物が持つ天然物にはユニークな生物活性および巨大な構造を有するものが数多く存在している。シガテラと呼ばれる食中毒の原因の1つとされている"マイトトキシン"は、その中でも最も巨大で最も強力な毒性を示す。この食中毒は世界中の多くの人々を苦しめているが、未だに有効な治療法は確立されておらず、マイトトキシンの生物活性についても詳しくは分かっていない。我々はその謎を解明すべく、有機合成を駆使してマイトトキシンに挑んでいる。

第3回公開講演会(12月5日)

◎「気象の研究への導入」 
吉住 蓉子【九州大学大学院 理学府地球惑星科学専攻 博士後期課程 1年】

 第3回公開講演会は平成27年12月5日(土)午後2時から開催されました。 今回の講師は、理学府地球惑星科学専攻博士後期課程1年吉住蓉子さんでした。
お話の内容は次のようなものでした。
 昔から「気象」は私たちの生活に密接に関わっています。農業や漁師の方は毎日の天気によりその日の過ごし方も決まります。皆さんも天気予報を見ることが多いと思いますが、天気予報が当たるかはずれるかはとても大切なことです。気象に関する研究は常にホットであり、進展を望まれています。今回の講演では気象を研究する主な手法について紹介したいと思います。また、私は「雲」「降水」「南岸低気圧」に着目して研究を行っています。東シナ海等で発生し、本州南岸を通過する南岸低気圧は日本各地に被害を及ぼすこともあるため、社会的にも注目されています。研究手法を含めた私の研究内容をなるべくわかりやすく紹介したいと思います。

第2回交流・共通プログラム(12月23日)

◎【ノーベル賞受賞】天野先生講演会「世界を照らすLED」 

 平成27年度 グローバルサイエンスキャンパス「世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクト(FC-SP)」第2回交流・共通プログラムの一環として、12月23日(水)に椎木講堂コンサートホールで開催されました。
「世界を照らすLED」というテーマで講演が行われ、参加した学生たちは熱心に聞き入っていました。

研究発表会
第1回意見交換会(10月17日)
 第1回講演会に引き続き開かれた意見交換会のテーマは、受講生同士の交流として、「グループ毎に受講生にテーマを考えてもらい(または参考で幾つかテーマを提示して)、時間を取りグループで話し合って考え、発表してもらう」というものでした。

『食物連鎖で、食べられる方の生物が絶滅してしまわない理由』、『「0 で割る」ができない理由』などのテーマに対して、受講生4.5名が一緒になって、想像力を働かせていろいろな考えが出され、質問やコメントが飛び交いました。とても楽しい時間を過ごすことができました。
 最後になりましたが、講演いただいた北園さん、工藤さん、当日の講演紹介・進行をして下さった理学研究院の釣本先生、中條先生、数理学研究院の辻井先生、意見交換会をお世話いただいたTAの皆さんに感謝いたします。有り難うございました。


第2回意見交換会(11月7日)
 第2回講演会に引き続き開かれた意見交換会のテーマは、受講生同士の交流として、「テーマについて時間を取りグループで話し合って考え、発表してもらう」というものでした。今回は、「グミは個体か液体か」又は「泥水を澄ますには」という2つのテーマに対して、受講生5〜6名が一緒になって話し合いをしました。前者に関しては、<1.奥歯を使って普通に食べる 2.なるべく早く噛んで食べる 3.できるだけゆっくり噛む>といった3つの方法でグミを試してから、テーマについて考え議論を行いました。グループによっては、グミの構造やグミが入っていた袋の成分表に着目し、固体だと結論を出したグループもいました。
 続いて「泥水を澄ますには」のテーマに関しては、講演会中に出てきた「コロイド」の説明を用いて議論した内容を発表したグループもいました。どのグループも、独自の視点からの考えや、セミナーで得た知識を活かしながら発表を行い、充実した時間になりました。また、発表者は自身の考えや知識を熱心に発表する生徒もおり、物理や化学に対する情熱が感じられました。
 最後になりましたが、講演いただいた野口さん、尾上さん、講演・紹介をして下さった物理学科の鴇田先生、化学科の原田先生、意見交換会をお世話いただいたTAの皆さんに感謝いたします。有り難うございました。

第3回意見交換会(12月5日)
 
 引き続き開かれた意見交換会のテーマは、受講生同士の交流として、「時間を取りグループで話し合って考え、発表してもらう」というものでした。今回は、「雲の生成実験」というテーマに対して、6つの班に分かれて実験を行いました。水やアルコール、油、塩こしょう、ペットボトル等が各班に配布され、一体どのようにして雲が生成されるのか、皆さん興味津々です。何をどのようにして 雲を作るか、ヒントを与えられながら、各班で試行錯誤しながら挑戦しました。 実験中、「できた!」という歓声が出た班もいました。ペットボトルの中で白い霧が出来たら、実験は成功のようです。全部の班が実験に成功しました。実験後は雲の生成について詳しい説明を受け、皆さん納得した表情を浮かべていました。次に、「上昇気流がどのような自然界の場所で生じるか」というテーマで班ごとに議論し合いました。発表した生徒は戸惑いながらも自分の考えをしっかりと述べることができました。今回も皆さんの生き生きとした表情が印象的でした。

   
研究発表会 発表会新着情報

研究発表会

 いよいよ成果発表会の日です。2015年度の成果発表会は2016年3月21日(月・祝)、九州大学西新プラザ大会議室A・Bで開催されました。保護者の方々に加えて、高校の先生や先輩・後輩、学科担当の教員、ティーチングアシスタントを務めた大学院生等、ESSPの修了生など大勢の出席をいただき、午前9時30分から午後4時過ぎまで生徒による研究成果発表会が行われました。 発表に先立ち、「世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクト(FC-SP)」合同開会式を、山縣由美子本学理事並びに、福岡県教育庁教育振興部高等教育課から合屋信一主任指導主事と工藤宏敏指導主事の出席を得て行われました。
 発表会は、知的探求型プログラム(ESSP)において、昨年9月から自然科学の基礎を学んできた受講生がその成果を披露するものです。ESSPの生徒発表会はこれまでスライドを使った口頭発表の形式で行われているもので、今年もその形式で進められました。2015年度の受講生計25名のうち、やむを得ず欠席した1名を除く24名がスライド発表にのぞみました。ひとりの発表時間は8分間で、その後2分間の質疑応答を行いました。なお、生徒発表会当日に出席できなかった1名は、前々日に学科担当の教員の参加を得て成果発表を行いました。
 発表プログラムでは、物理学・化学・数学・地球惑星科学・生物学の各学科受講者による発表をランダムに配置しました。これは自分が属する学科以外の受講者の発表に接する機会を増やそうとの配慮によるものです。
 発表者は、各学科で習得した基礎的知識をふまえて、自ら発見した課題や与えられた課題を教員や大学院生等の指導を得て、自ら解いた結果を披露しました。どの発表もレベルが高く、教員や大学院生が聴いて楽しく興味をそそられるものでした。また発表では持ち時間が守られ、よく準備された素晴らしいプレゼンテーションでした。なかには数日間考え抜いてやっと解に至ったときの喜び、感動を言葉で表現した発表もありました。
 発表会開始直後は緊張のせいか、質問が少なかったのですが、場の雰囲気がなごんでくるにつれて次々に質問が飛び出しました。受講者はもちろん、大学院生やESSPの先輩、他のTPSPやADコースの生徒などからも鋭い質問が出され、質疑応答が活発に行われました。下のスナップ写真に写っている、緊張感あふれる真剣な表情と、苦労しながら自ら考えて問題を解いた喜びに満ちた笑顔とが生徒発表会のすべてを物語っています 。

修了式

鈴木先生の講演風景
鈴木先生の講演風景
 2015年度修了式は、成果発表会終了後、午後4時30分から「世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクト(FC-SP)」合同修了式を、山縣由美子本学理事、中田正夫理学部長出席を得て行われました。山縣理事から各シードコース・アドバンストコースの代表者に修了証書が手渡されました。 引き続き、ESSPの修了式を行い、2015年度のESSP受講者全員に対して、山縣理事から各学科の代表者に修了証書が手渡されました。また各学科から選ばれた成績優秀者6名をエクセレント・スチューデントとし、中田正夫理学部長から表彰状が手渡されました。
 合同発表会で修了証書の授与のあと、山縣理事から成果発表会に対する総評をいただきました。総評のなかでは、誰ひとりとして受講者がセミナーや発表などを落伍することなく受講者全員が立派にFC-SPを修了し、さらに多くの卒業生が科学の研究者をめざして進学・進級していることが高く評価されました。
 なお、修了式のあと、当日出席した受講者全員と、また学科ごとで受講者や講師・TA等との記念撮影をしました。さらにそのあと約1時間にわたって、受講者、保護者、担当教員、大学院生が参加して懇談を行ったのち解散、今年度の全てのプログラムを修了しました。



 
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