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地震火山観測研究センター

 2000年に設置された地震と火山の研究教育施設であり、全国の6大学に設置されている地震予知・火山噴火予知研究施設の九州地域の拠点として、活動している。前身は、雲仙・普賢岳の噴火時に活躍した島原地震火山観測所」であり、その歴史は1962年までさかのぼることができる。当施設は、九州広域に16ヵ所の微小地震観測点と雲仙火山地域に9ヵ所の火山観測点を持ち、衛星回線や専用通信回線を利用して常時観測を続けている。

 また、GPSによる地殻変動の観測や、ペネトレータ地震計、孤島における衛星電話利用の地震計等、新しい観測手法や観測器の開発も行っている。これら地震・地殻変動・重力等の地球物理学的諸観測により、九州一琉球弧のテクトニクスの解明を目指すとともに、これらに基づいて地震予知のための基礎研究を推進している。

 2001年には、海底地震計が導入され、海域の研究にも力をいれている。また、火山ガスや地下水等の地球化学的観測も実施して、火山活動度評価や火山噴火予知のための研究も行っている。特に雲仙火山については、溶岩ドームを形成する噴火のモデルケースとして、その噴火機構やマグマ供給システムを重点的に研究している。

 また、当施設の教官は、地震学・火山学講座の担当として、大学院学生の教育と研究指導を行っている。