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研究院長あいさつ

 我々は未知の世界への探究心を生まれながらに持っています。これは、太古より、我々のまわりの世界の成り立ち(構造)とことわり(法則)を理解することが、人類の存続のために必須だったからと想像できます。理学の「理」とはこの自然界のことわりを指しており、理学とは人類の自然認識の限界を拡げ、人類共有の知的財産を積み上げる行為であると言えます。人類は、知の境界を、宇宙の構造や銀河・惑星・地球の生い立ち・細胞や遺伝子のダイナミクス、量子力学に基づく、分子の構造と生成法、物質・原子・原子核や素粒子の理解まで、急速に拡げて来ました。しかしその向こうには依然人類未踏の地が果てしなく拡がっています。

 こちらのホームページでご紹介しています、九州大学大学院理学研究院は、物理学部門、化学部門、地球惑星科学部門、生物科学部門の4部門からなり、自然科学のほぼ全てのテーマをカバーしている研究者達が自由で柔軟な発想に基づいて活発な研究を行っております。これは、人類の普遍的な活動ではあるのですが、同時に、九州大学の地理的環境が優位に働いている部分が大いにあるように感じております。

 また、こちらのホームページでご紹介しています、九州大学理学部(物理学科、化学科、地球惑星科学科、数学科、生物学科からなります)、また、大学院生の組織である九州大学理学府(物理学専攻、化学専攻、地球惑星科学専攻からなります)では、科学研究を世界の第一線で行っている研究者が、現代科学の最先端の知識を伝えると同時に、未踏の問題への挑戦を念頭に研究指導を行っております。

 理学部を卒業した学生はその7~8割が2年間の大学院修士課程に進学します。修士課程修了後、大半の学生は就職し高度な理学専門家として活躍します。一方、一部の学生は、さらに研究を深めるために博士課程へと進学します。現状の博士進学率は1~2割ですが、昨今、博士課程学生への経済的支援が充実して来ており、博士進学者は増加傾向にあります。

 理学部・理学府における科学研究を通した教育は、社会における未解決の問題に挑戦できる人材の育成にもつながる、我々はそのように信じて教育と研究指導に努めております。理学のアプローチを学んだ学生の強みは、既知の問題への対応力というより、予期しない新たな事態・課題に既存の知識を総動員して挑戦する、その姿勢にこそあると考えます。また、人類全体の活動である科学研究においては世界の人々とのコミュニケーションは極めて自然で、これを可能にする教育にも力を入れているところです。幸いにも、九州大学理学部・理学府の卒業生・修了者は、理学の考え方・技法を身に付けた高度の専門家・研究者として評価され、産・学・官の幅広い分野で活躍されています。

 このホームページで、我々教員と学生の多彩な活動と成果を知って頂き、ご理解とご支援を頂けますと大変幸いに存じます。