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触媒有機化学研究室

スタッフ

  • 徳永 信 教授
  • 山本 英治 准教授
  • 吉澤 明菜 助教
我々の研究グループでは、均一系および不均一系触媒の研究を行っています。特に、均一系触媒では、キラルな四級アンモニウム塩をエステル類の不斉加水分解へ応用する研究を行っています。一方、酸化物などに担持した貴金属ナノ粒子を不均一系触媒として用いる研究も行っています。基礎化学品、石油化学、ファインケミカル合成などに有効な担持金ナノ粒子の調製法の開発も行っています。さらに、ガソリンなどの燃料や日本酒などの飲料からの吸着脱硫の研究も行っています。

キラル四級アンモニウム塩によるエステル類の不斉加水分解

 有機溶媒と塩基性水溶液からなる二相系の反応条件で、キラル四級アンモニウム触媒によるエステル類の不斉加水分解が進行します。触媒は不斉環境におかれたOHを供給し、これがエナンチオ面やエナンチオマーを見分けます。

担持金ナノ粒子の実用的な新規調製法

 金ナノ粒子はナノテクノロジーで重要な材料です。しかし、シリカやゼオライトなどの酸性担体には、5 nm以下の小さいサイズで担持することが困難でした。我々は、金–アミノ酸錯体を前駆体に用いる新しい含浸担持法を開発し、幅広い担体に小さい金ナノ粒子を担持することに成功しました。