イベント名 |
第14回 九州大学 物性基礎論コロキウム 高分子の液体-液体転移 |
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イベント種類 | 講演会 |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 講演者:千葉 文野 氏 (慶大理工) 概要: 我々は、液体から液体への圧力誘起の構造間相転移を、系統的に研究してきました。たとえば、液体-液体転移の代表例として、液体リンの一次相転移が知られています。我々は、リンと同族の液体ヒ素や液体アンチモンの圧力誘起構造変化を実験的に探索してきました。しかし考えてみれば、このような単体でなくても、例えば水にも液体-液体転移は提唱されています。近年では、水の4℃の密度極大も、液体-液体転移の結果として解釈されます。このような背景からあらためて考えてみれば、これまで、水やリンを代表とする低分子系について研究されてきた、液体-液体転移は、高分子系でも起きるのかもしれません。つまり、一種類の高分子(ホモポリマー)の溶融状態に、圧力によって異なる、複数の種類の構造がありうるかもしれません。そのように着想して我々は、これまでの低分子系についての知見や実験技術を活かして、溶融高分子の圧力誘起構造変化を探索し、興味深い構造変化を発見しました。高分子科学は、ひとつの学問体系をなしていて、実用上も重要な分野ですから、そこに液体-液体転移の概念を導入することは、基礎的にも応用上も興味深いことのように思われます。我々の低分子系についての知見から、どのような高分子が液体-液体転移の候補となるのか、また、最近の我々の発見の応用展開の可能性、最新の実験結果についてもお話したいと思います。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2013年1月17日 15:00 〜 17:00 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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