| イベント名 |
第5回 地球惑星科学教室談話会 多様なスケールにおける大気海洋相互作用 ~総観規模擾乱から平均場まで~ |
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| イベント種類 | セミナー |
| 講演者(講師) | 岡島 悟(筑波大学准教授) |
| イベント詳細 | 中緯度海洋は,ストームトラック(移動性の低気圧や高気圧)の維持に重要な役割を果たしている.とりわけ,海面水温(SST)が急激に変化する海洋前線帯では,その役割が顕著である.こうした海域における大気海洋間の熱・水蒸気フラックスは,総観規模の擾乱の通過に伴って大きく変動することが知られている.しかし,このような短周期の変動が積み重なることで,気候スケールの大気海洋相互作用にどのような影響を及ぼすのかについては,十分に理解されていない. 本談話会では,総観規模の擾乱が平均的な大気海洋相互作用にもたらす効果を掘り下げる.低気圧と高気圧が乱流熱フラックスおよび降水に及ぼす寄与をそれぞれ定量化した結果,両者は中緯度の水循環において異なる役割を果たしており,その作用は海洋前線帯により強化されることが明らかとなった.また,高気圧から低気圧への水蒸気輸送も海洋前線帯は系統的に強化する.さらに,大気海洋間の熱フラックスを算出する際に総観規模の変動を除去すると,中緯度海洋前線帯における年平均熱フラックスは最大30%程度減少する.これらの結果は,気候スケールの大気海洋相互作用に移動性擾乱が重要な役割を果たしていることを示す. また本談話会では,記録的な海洋熱波と同時に発生した2023年夏の東アジアの極端な熱波に対して海洋が果たした役割にも,焦点を当てる予定である.大気モデル実験の結果,海洋熱波は,大規模循環偏差の効果に加えて,東アジア,特に日本における高温・多湿の複合としての熱波の強度・持続時間偏差の約20~50%を説明することが明らかとなった.さらに,この影響は近年の海洋温暖化傾向のもとで強まっていることも示された. 地域的な極端現象の予測精度向上・将来気候予測の信頼度向上に,幅広い時間スケールにわたる大気海洋相互作用をより深く理解・より適切に表現することが不可欠であるといえる. |
| 対象 | 教職員向け 在学生向け |
| 使用言語 | 日本語 |
| キーワード | |
| 開催期間 | 2026年9月29日 16:30 〜 17:30 |
| 会場 |
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| 定員 | なし |
| 申込み方法 | 事前申込み不要 |
| お問い合わせ先 |
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