イベント名 |
地惑教室談話会 有馬温泉研究史から見る温泉と地震の深い関係 |
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イベント種類 | 講演会 |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 有馬温泉は古事記にも記述があるほど古くから知られている温泉である。豊臣秀吉が隠 居用に建てた伏見城は 1596 年に慶長伏見地震で落成1年後に落城したが、このときに、 有馬温泉では沸騰した湯が湧き出て、1年以上温泉が利用できなくなったと伝えられてい る。明治時代にも六甲鳴動という名で知られる群発地震のときに温泉の温度上昇があった ことが知られている。これらの史実は、有馬温泉と周辺の断層活動との強い関連を示唆し ている。一方、有馬温泉の高温・高塩濃度・炭酸ガスなどの泉質の特徴は、活火山のない 近畿地方ではたいへん奇異であり、地球化学者の関心を引き続けて来た。研究の早い時期 から、有馬温泉の高温泉はマグマ性の塩水であると推定され、 3He/4He 比からガス組成は マントル由来であると指摘されてきた。また、似通った性質を持つ温泉・鉱泉は兵庫県南 部や大阪平野周辺にも見られる。泉質は異なるが紀伊半島南部には 70°Cを超す高温泉が多 く分布している。近年、地震波トモグラフィーによって近畿地方の地下のプレート内部の 熱構造や形状が詳細にされつつある。また、弾性波探査などにより大阪湾海底の地質構造 も明らかにされて来た。これらの結果を合わせると、有馬温泉を始めとする近畿地方の温 泉がプレート運動と深く関係していることが明らかである.この談話会では、有馬温泉の研究史から見えてきた近畿地方の地震と温泉の関係を話題 としたい。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2013年6月4日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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