イベント名 |
第3回地惑教室談話会 初期太陽系円盤環境を模した室内加熱実験から見えてきた初期太陽系での物質化学進化 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | 山本大貴(九州大学 大学院理学研究院 地球惑星科学部門) |
イベント詳細 | 太陽系形成最初期に存在した希薄なガスと塵からなる原始太陽系円盤は、惑星材料物質の誕生・進化の場として、太陽系の進化を左右する重要な段階にあたる。そして、地球に飛来する(特に始原的な) 隕石など地球外物質は、原始太陽系円盤での物質進化を記録している可能性がある。これらの地球外物質に刻まれた初期太陽系での物質進化の記録を読み解くためには、実際の地球外物質の分析や理論モデルなどに加えて、室内実験から初期太陽系の物質科学的 (化学的) 特徴を決定づけた化学反応に関する基礎データを取得することが重要となる。講演者は、地球外物質に記録された物質科学的事実を解釈するための化学反応に関する基礎データの取得を目的として、実際の初期太陽系円盤を模した低圧条件および酸化還元状態を制御した室内加熱実験をおこなってきた。講演者の近年の室内実験から、太陽系で最も始原的な物質の一つである非晶質ケイ酸塩ダストがガス間の酸素同位体平衡、ひいては太陽系全体の酸素同位体平衡を加速させる触媒として働くことを示した。また、他の星の周りで形成され太陽系に持ち込まれた先太陽 (プレソーラー) 粒子に関して、異なる種類のプレソーラー粒子の相対的な残存量から、隕石材料物質の由来領域の推定が可能となることも提案した。今回の談話会では、地球外物質の分析により得られている物質科学的知見を簡単に紹介するとともに、講演者のこれらの室内実験の研究結果について議論をおこなう。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | 日本語 |
キーワード | |
開催期間 | 2025年7月31日 16:40 〜 17:40 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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