イベント名 |
第1回地球惑星科学教室談話会 GEONET&Softbank超高密度GNSS観測ネットワークを用いた高解像度電離圏3次元イメージング |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | 大塚雄一 (名古屋大学准教授) |
イベント詳細 | 現在、日本全国において、国土地理院(GSI)が運用するGEONET(GNSS地殻変動観測システム)およびソフトバンクGNSS観測ネットワークから構成される超高密度GNSS受信機ネットワークを用いた全電子数(TEC)データが利用可能である。これらを用いて、電離圏トモグラフィ(CIT)手法により電離圏擾乱(TID)の三次元構造を再構成する。 2024年能登半島地震(モーメントマグニチュード7.5)の発生後9〜10分には、震源を中心として同心円状に広がる電子密度擾乱が、水平・鉛直断面の両方において観測された。震源の南側では、子午面の鉛直断面において、これらの擾乱の位相面が北上から南下方向に傾いており、時間とともに徐々に垂直方向へと変化していく様子が確認された。この挙動は、擾乱が地震に伴う音波(音響波)によって引き起こされたことを示しており、上空で音速が増加することによる傾斜の観測と一致している。さらに、日の出・日の入りのターミネーター付近で発生するTIDは、およそ250 kmの鉛直波長を示し、重力波に特徴的な分散関係に従っていることが明らかとなった。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | 日本語 |
キーワード | |
開催期間 | 2025年6月19日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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