イベント名 |
第2回物理学教室談話会 新しい原子イメージング法「中性子ホログラフィー」 を用いた機能性材料でのドープ効果の可視化 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | 大山 研司 氏(茨城大学大学院理工学研究科・教授) |
イベント詳細 | 機能性材料のほとんどは、微少量の異種元素(ドーパント)の添加(ドープ)によりその性能を制御している。代表例としてSi 半導体では、Si 一億個に対しホウ素やリンを一個の割合で添加し、その性能を実現している。この場合、ドーパントはキャリアドープがその役割だが、構造物性の視点では、ドーパントが母物質の格子に与える影響が重要であろうことは容易に想像できる。今回の談話会のテーマである中性子ホログラフィーは、新しい原子イメージング法として、回折法、PDF 法、XAFS 法など従来の手法と比較して以下のメリットがある。 ○:XAFS 同様に元素選択性があり、ドーパント周りの構造を三次元で可視化できる。 ○:いわゆる位相問題の影響がなく、モデルなしに原子像を再生できる。 ○:ドーパントから約20 Å まで可視化できる。 我々は大強度陽子加速器施設J-PARC において、世界で初めて中性子でのホログラフィーを実現し、軽元素ドーパント、あるいはドーパント周りの軽元素の振る舞いの研究を可能にし、熱電材料、パワー半導体、希土類カゴ状化合物などで、ドープが格子に与える影響を示してきた。当日はホログラフィーでできること、実はその原理がごく単純であること、をお話しした上で、最近の成果を説明したい。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | 日本語 |
キーワード | |
開催期間 | 2024年6月20日 15:30 〜 17:00 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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関連ファイル | 第2回物理学教室談話会(大山先生).pdf |
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