イベント名 |
第9回地球惑星科学談話会 大陸衝突帯下部地殻岩石の部分融解過程のペトロクロノロジー的解析 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | 河上哲生(京都大学) |
イベント詳細 | 現在進行形の衝突型造山帯であるヒマラヤでは地球物理学的観測に基づき、下部地殻岩石の部分融解が起きており、地殻深度で900℃以上の温度に達する「超高温変成作用」が起きていると考えられている。しかし人類は下部地殻までボーリングで到達する技術を持たないため、下部地殻で進行しているであろう実際の物質科学的プロセスについては、過去の造山帯下部地殻が表層削剥などにより地表に現れた高温~超高温変成岩の研究から推定することになる。2009年に高温~超高温変成岩類からメルト包有物「nanogranitoids」が発見されて以降、我々は下部地殻で実際に生成されたメルトの組成を、直接的に決定できる手段を得た。本講演では、こうしたメルト包有物を活用し、さらに岩石学と年代学をリンクさせるペトロクロノロジー的アプローチをとることにより、高温~超高温変成岩がたどった温度-圧力-時間-部分融解履歴を、時間軸を入れて詳しく解析していく研究手法について紹介する。さらにそうした手法によりわかった、昭和基地周辺の超高温変成岩類の形成メカニズムや同岩石中の部分融解メルト組成の変化経路など最新の研究成果についても紹介する。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | 日本語 |
キーワード | |
開催期間 | 2024年2月20日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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