イベント名 |
第9回地惑教室談話会 雲と太陽 深い関係? |
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イベント種類 | 講演会 |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 発表者:草野 完也 (名古屋大学太陽地球環境研究所) 太陽活動が地球気候変動に影響を与えるという指摘は古くからなされている。特に、近世におけるいわゆる小氷期がマウンダー極小期に代表される太陽活動の大極小期(Grand Minima)に対応することから、黒点活動が気候変動の原因の一つとなると考える研究者は少なくない。しかし、なぜ黒点活動が地球気候を変え得るのか?そのメカニズムは未だに明確に説明されておらず、放射影響、大気化学的影響、電離影響などに関する仮説が併存する状況にある。このセミナーでは太陽の地球環境影響に関する研究の現状を簡単にレビューすると共に、特に雲を介した太陽の気候影響についてその可能性を最近の研究を紹介しながら解説する。太陽活動が銀河宇宙線の変調を通して雲核の生成と雲量の変動の原因となるという指摘(Dickinson-Svensmark仮説)は多くの論争を生み出した。しかし、その検証は未だ充分になされていない。本セミナーではCERN等における最近の実験的研究と著者のグループで行われている新しい計算手法(超水滴法)に基づく雲モデルの最新結果を基に、雲と太陽の関係について議論する。さらに、太陽の気候影響を探るために今後行うべき研究課題についても考察を試みる。また、計算科学的観点から超水滴雲モデルのアルゴリズムについても、プラズマ粒子モデルとの共通性から分かりやすく解説する予定である。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2012年12月19日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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