イベント名 |
第12回地球惑星科学教室談話会 日本初の地質年代名称「チバニアン」誕生とその意義 |
---|---|
イベント種類 | 講演会 |
講演者(講師) | 講演者:岡田 誠 教授 (茨城大学理学部) |
イベント詳細 | 要旨 2020年1月17日、かねてより審査中であった日本初のGSSP(Global Boundary Stratotype Section and Point: 国際境界模式層断面とポイント)提案が国際地質科学連合(IUGS)によって承認されました。この結果、中期更新世がGSSP所在地の地名である「千葉」にちなんだ「チバニアン期」(77.4万年前〜12.9万年前)と命名され、初めて日本の地名にちなんだ地質年代名称が誕生しました。地球の歴史は、地層が記録する化石の種類や気候変動の変化などをもとに、116の地質年代に区分されています。それぞれの境界は、その時に起こったことの痕跡が世界で最もよく保存されている地層(これがGSSP)によって定義され、今回のチバニアンを含め、2022年2月の時点で78箇所が認定されてきました。 今回審査された年代境界の目安は約77万年前に起こった最後の地磁気逆転 (松山-ブルン境界と呼ばれる)であったので、GSSPの条件として地層中に松山−ブルン境界がはっきりと記録されていることが必要でした。さらに77万年前というのは地質学の時間スケールで見ると最近の出来事なので、当時の海成層が隆起して陸上で見られる事例は極めて少なかったのです。このため候補は千葉および南部イタリアの2ヶ所の計3ヶ所のみとなりました。たいへん厳しい条件をクリアしたこれら候補地の中で、千葉の地層が最終的に選ばれた理由は以下の3つにまとめることができます。 ・他を圧倒する地磁気逆転記録 ・激しい地殻変動が生み出した超高解像度記録 ・白尾(びゃくび)火山灰層の存在 談話会では上記の内容に加え、GSSP審査過程も含め、分かりやすく解説いたします。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | 日本語 |
キーワード | |
開催期間 | 2022年12月14日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
|
定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
|
内容を編集する場合はこのボタンをクリックしてください。