| イベント名 |
第４回地球惑星科学教室談話会 氷期の気候変動と海洋深層循環 |
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| イベント種類 | セミナー |
| 講演者(講師) | |
| イベント詳細 | 講演者：岡 顕（東京大学大気海洋研究所） 要旨： 現在の気候においては、大西洋深層循環と呼ばれる、北大西洋高緯度域での海水の沈み込みを起点とした全球を巡る海洋深層での循環が存在する。この大西洋深層循環は、大西洋での北向きの熱輸送の多くを担っており、特に長期の気候変動を理解する上で重要な要素である。今から約２万年前の最終氷期最大期（LGM）は、北半球の広範囲に大陸氷床がひろがる寒冷な気候であったが、この時期の大西洋深層循環は現在に比べて浅い（そして恐らく弱い）循環であったことが海底堆積物のデータから示唆されている。また、氷期にはHeinrich eventsやDansgaard-Oeschger eventsと呼ばれる急激な気候変動の存在が、海底堆積物データや氷床コアデータにより見いだされている。氷期におけるこのような急激な気候変動は、大西洋深層循環の変動（より具体的にはそのモード遷移）によって引き起こされるという解釈がこれまでの研究によって次第に受け入れられるようになってきた。しかしながら、その変化のメカニズムの詳細については、まだ十分な理解が得られていないのが現状である。近年になって、大西洋深層循環に関する古海洋指標データが充実し、気候モデルによる氷期シミュレーションが精力的に行われ、氷期の海洋深層循の変化に関するメカニズムの詳細についての議論も進み、その理解が深まってきている。本発表では、氷期の気候変動と海洋深層循環について、これまでのモデリング研究の簡単なレビューとともに、発表者のグループで進めている氷期における大西洋深層循環に関するモデリング研究について（時間がゆるせば、関連する海洋炭素・物質循環モデル研究についても）紹介する。 |
| 対象 | 教職員向け 在学生向け |
| 使用言語 | |
| キーワード | |
| 開催期間 | 2022年6月29日 16:30 〜 17:30 |
| 会場 |
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| 定員 | なし |
| 申込み方法 | 事前申込み不要 |
| お問い合わせ先 |
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