イベント名 |
令和2年度第3回 物理学教室談話会 「バクテリア細胞質におけるガラス的な動力学」 |
---|---|
イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 講演者:池田 昌司(東京大学大学院総合文化研究科 准教授) 近年の定量的な実験により、様々な細胞の細胞質がガラス的な動力学を示すことが分かってきた。具体的には、細胞の代謝活動を抑制すると細胞質の粘性が増大しガラス化する一方で、細胞が生きている状態では細胞質は液体的に流動するのである。この代謝による流動化は、典型的なモータータンパク質を含まないバクテリアにおいても見られる。この挙動を理解するために、標準的なガラス系のモデルに、粒子サイズのランダム変化を加えた系の研究を行った。この粒子サイズ変化は、代謝によるタンパク質の形状変化をモデル化したものである。研究の結果、ガラス状態においては、わずかな粒子サイズの変化により、容易に系が流動性を獲得することを見出した。この流動化の容易さは、結晶状態と比べて顕著であり、ガラス状態特有の性質であった。さらに、このモデルの粘性の温度依存性を調べると、実験で見られるような大きなフラジリティの変化が起こっていることが明らかになった。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2020年11月16日 14:50 〜 16:20 |
会場 |
|
定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
|
内容を編集する場合はこのボタンをクリックしてください。