イベント名 |
初期宇宙とエンタングルメント |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 【講 師】 :南部 保貞 氏(名古屋大学大学院理学研究科 准教授) 【講演概要】: 宇宙の加速膨張期を与えるインフレーションモデルは,現在の宇宙に存在する大規模構造の形成に必要な初期ゆらぎを生成するメカニズムを提供すると考えられている.宇宙の加速膨張を引き起こすインフラトン場の量子的励起により,空間曲率のゆらぎが生成される.そしてそのゆらぎの波長は,宇宙膨張に伴って因果関係を決めるハッブル地平線長さを超えるマクロなスケールまで引き延ばされる.このような長波長ゆらぎは,量子的な性質を失い統 計的には古典的ゆらぎと区別がつかなくなると考えられている(原始量子ゆらぎの古典化仮説).もしこの量子古典転移が起きたとすれば,インフレーションによって生み出された量子起源のゆらぎを初期ゆらぎとして用いることで,重力不安定性に基づいた宇宙の大規模形成を古典力学を用いて追跡することができる.実際,インフレーションモデルに基づいた現代宇宙論の構造形成シナリオは,原始量子ゆらぎの古典化を前提として成立している.本講演では,非局所的量子相関であるエンタングルメントを用いて原始量子ゆらぎの古典化がどのよう理解されるかを紹介する |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2020年10月6日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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