イベント名 |
第6回地球惑星科学談話会 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 講演者:淵田茂司氏(早稲田大学・理工学術院) 講演題目:海水中の硫化鉱物酸化還元反応と金属溶出プロセスの速度論的考察 多金属硫化鉱床を構成する硫化鉱物は酸素や第二鉄イオンなどの酸化剤と反応することで,酸化と溶解が同時に進む(酸化溶解反応)。陸上の鉱床成因や鉱山開発に伴う酸性抗廃水発生メカニズムを調べるために,大気中もしくは低イオン強度の溶液中における硫化鉱物の酸化溶解反応について多くの研究がなされてきた。近年海底熱水鉱床の商業的開発に関する議論が進められているが,海底熱水鉱床の成因や開発に伴う環境影響を調べる基本的な情報となる海水中における硫化鉱物の酸化溶解に関する知見が不足している。 発表者は海底熱水噴出孔から採取した熱水鉱石試料を用いて海水との反応実験を行い,溶出物と沈殿物の化学分析から海水中での硫化鉱物の酸化溶解と二次鉱物生成について速度論的考察を進めている。そのなかで,複数の硫化鉱物が接している際に生じる電気化学的相互作用(galvanic interaction)が溶解速度に大きく影響していることが明らかとなった。たとえば,閃亜鉛鉱・方鉛鉱が黄鉄鉱と接している場合,閃亜鉛鉱・方鉛鉱が選択的に分解していく。本講演では,ちきゅう船上で実施した採取直後のコア試料を使用した溶出試験の結果や,鉱物間の酸化還元反応メカニズム,さらにはこれら結果から推測される海底熱水鉱床開発における環境影響評価や鉱床成因との関係についてまとめた内容を紹介する。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2020年2月18日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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