イベント名 |
第13回教室談話会 青銅比準結晶と近似準結晶 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 講師:堂寺知成 近畿大学理工学部教授 要 旨: 従来の準結晶の最も顕著な特徴は、正20面体、正12角形、正10角形または正8角形で特徴付けられる非結晶学な回転対称性である。これらの物質の対称性および準周期性は、その構造を制御する2つ以上の長さスケールの無理数比に由来する。最もよく知られている例は、黄金比および白銀比に関連する2次元モデルとしてのペンローズ・タイリングおよびアンマン-ビーンカー・タイリングである。これまでに他の金属比タイリングは発見されていなかった。談話会では、3番目の金属比に関連して、6回対称で自己相似的な青銅比準結晶パターンを紹介する。このパターンは、コッホ曲線のような窓で制限された高次元の周期格子からの射影と見ることもできる。数値シミュレーションを用いることによって、コア・シェル構造を有するソフト高分子コロイド粒子系でこの準結晶のランダム・タイリングが実現できることも示す。 さらに驚くべきことに、青銅比準結晶の考え方を拡張すると準結晶パターンを無限に構成することができる。従来、準結晶パターンや自己相似比を与える無理数は物珍しいものと考えられてきたが無限にある。とりわけ3の倍数の金属比を自己相似比にもつ無限列があって、それらの結晶ドメインは増加し最終的に3角格子に収束する。この列は結晶を近似する「近似準結晶」という概念を与え、準結晶を近似する「近似結晶」と相補的概念となっている。これらをまとめてみれば、結晶と準結晶は一般に信じられているよりも深く結びついている。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2019年1月24日 16:30 〜 18:00 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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