イベント名 |
第4回地球惑星科学教室談話会 地球中心圧力での変形実験を目指した回転式DACの開発 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 講演者:東 真太郎(地球惑星物質科学) 要旨:近年の地震波観測の進展により,現在の地球内部の動的構造(ダイナミクス)が次々と明らかになってきている中で,それら観測事実の物理的背景の理解が求められている。例えば,下部マントルにおける沈み込んだスラブの滞留や(e.g., Fukao and Obayashi, 2013),下部マントルにおける粘性の不連続(Rudolph et al., 2015),D’’層における地震波異方性などが観測によって認められているが(e.g., Shang et al., 2014),それらの物理的背景は変形実験装置の実験可能圧力範囲の限界によって手つかずの状態で残されている。特に,下部マントルにおける沈み込んだスラブの振る舞いは,地球史を通して地球内部全体の物質循環とその進化に決定的な影響を及ぼしたことは想像に難くない。本研究では,これまで変形実験装置の圧力範囲として未踏の領域であった下部マントル深部に至るスラブの動的物性(レオロジー)を明らかにするために,既存のダイヤモンドアンビル装置を変形実験用に改良することと、その実験手法の確立を行っている。現段階では,ブリッジマナイト((Mg,Fe)SiO3)とフェロペリクレース((Mg,Fe)O)の2相系のサンプルを用い,下部マントル上部からマントル最深部の圧力下(30–137 GPa)における大ひずみの変形実験と,SPring-8(BL47XU)においてサンプルのひずみのその場観察に成功している。本発表ではこの回転式ダイヤモンドアンビル装置の開発状況と実験手法、そして現在得られている変形実験の結果について紹介する。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2018年6月5日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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