イベント名 |
九大素粒子実験セミナー エマルショントラッカーを用いた素粒子実験および地球科学分野での応用 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 講師:有賀智子(九州大学 基幹教育院 自然科学実験系部門 助教) 概要:エマルション検出器は写真フィルムの一種であり、粒子検出器の中で最も高い位置精度を持つ 3Dトラッキングデバイスである。その強みを生かし、ニュートリノなどの基礎物理学実験はもちろん、地球科学や医療分野等での応用も展開されている。ここではまず、私が提案している CERN SPS 400 GeV 陽子ビームを用いたタウニュートリノ生成の研究について紹介する。この実験の成果はタウニュートリノ反応断面積の精密測定に不可欠である。タウニュートリノビームの生成源は、高エネルギー陽子反応で発生する Ds 粒子のタウ粒子への崩壊と続いて起こるタウ粒子の崩壊である。この実験では、数 mm という短い飛距離でのダブルキンクを幾何学的に検出するという独創的な手法をとる。50 nm という高い位置精度を有するエマルション検出器を用いることにより、数 mrad という微小な折れ曲がりを特徴とする Ds 粒子のタウ粒子への崩壊を検出する。2×108 陽子反応を解析し、Ds 粒子のタウ粒子への崩壊事象を約 1000 事象検出することを目指している。その他、反物質の研究のための検出器開発や、他分野への応用として行っている宇宙線ミューオンラジオグラフィーを用いたスイス山岳氷河のイメージングなどについても紹介する。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2017年11月2日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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