イベント名 |
第10 回地惑教室談話会 二酸化硫黄可視化装置を用いた火山ガス放出量と地球物理学的観測量の因果関係の探求 |
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イベント種類 | 講演会 |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | マグマ脱ガスプロセスは噴火が爆発的になるか否かを支配する重要なプロセスである。この理解のためには、火山ガス観測と他の地球物理観測を組み合わせ、噴火現象を総合的 に解釈する必要がある。近年開発された紫外線カメラ装置は、秒単位で二酸化硫黄放出率 を測定する事が出来る。これにより、火山ガスと他の地球物理データの直接比較が可能と なった。本研究ではこの装置を基盤に火山ガスと地球物理学研究の橋渡をする事を目的と する。 本発表の一つのトピックとして、桜島にて紫外線カメラを用いた観測を行い、ブルカノ 式噴火の前兆現象としての火山ガス放出率の減少を定量化した。この事実は噴火前に火口 に蓋がされ圧力が上昇してから噴火が発生するという先行研究のモデルと調和的である。 この成果は火山噴煙のリアルタイムモニタリングが直接噴火予知の技術に応用できる可能 性を示唆している。 また、浅間山火山にて多項目火山観測を行い、長周期火山性地震と火山ガス放出量の関 係性の解明を行った。地震を伴って放出された火山ガス量と地震モーメントを比較した所、 両者の間に正の相関関係が見出された。この関係性を用いて、地震を伴って噴出したガス 量と、地震を伴わずに噴出したガス量の比較を行った。その結果、2009 年 2 月に浅間山火 山にて発生した噴火前後で、火山地下のガス供給システムが変化している事が解った。 |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2013年2月21日 16:30 〜 17:30 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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