イベント名 |
公開セミナー 高分子の関与する電気二重層と電気浸透・電気泳動の理論 |
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イベント種類 | セミナー |
講演者(講師) | |
イベント詳細 | 植松 祐輝 (九州大学 量子生物化学) 要旨:電気二重層とは、帯電した固体表面に電解質溶液が接するときに溶液側にできる10-100nmの構造である。 ここでは帯電表面とは反対符号のイオン(対イオン)がバルクから表面付近に集まり、帯電した層ができる。 電気二重層の構造は、表面電位、表面電荷密度、塩濃度などで決まるが、表面の物性値を決めるのは難しい。 実験的によく測定されるのが、電気浸透・電気泳動測定で得られるゼータ電位であり、これは表面電位とほぼ同じであると考えられている。ゼータ電位はコロイド間相互作用の斥力の大きさを決めるため、コロイド溶液の安定性評価において非常に頼りにされている物理量である。本セミナーでは、高分子を電解質溶液に加えたときに実験的に起きることが知られている、ゼータ電位が反対符号になること[1]、電気浸透速度が電場に関して 非線形になること[2]に注目する。電気二重層の古典的理論と、ソフトマターでよく用いられる粗視化モデルを組み合わせて、これらの現象を定性的に再現し、粘性不均一性の概念で物理的に説明できるということを提案する。 [1].Yuki Uematsu and Takeaki Araki, J. Chem. Phys. 139, 094901 (2013). [2].Yuki Uematsu, Soft Matter 11, 7402-7411 (2015). |
対象 | 教職員向け 在学生向け |
使用言語 | |
キーワード | |
開催期間 | 2016年4月19日 15:00 〜 16:00 |
会場 |
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定員 | なし |
申込み方法 | 事前申込み不要 |
お問い合わせ先 |
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