氏名 | Dさん |
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学科・専攻、学年 | 化学科 3年 |
留学先(国名) | アドレート大学(オーストラリア) |
留学期間 | 令和5年8月20日 ~ 令和5年9月17日 |
1か月間オーストラリアのアデレード大学に留学した。毎週月曜日から金曜日までは、午前午後のどちらかに授業があり、土日は自由行動であった。滞在するのは、現地のホームステイであり、家にいる最中、および授業中は英語が絶対であった。授業の内容は専門的なものではなく、高校のような英語そのものを学ぶものであった。しかし、こちらの方が圧倒的にスピーキングをする機会が多かった。平日に学校の方で組んでくださった英語のプログラムもいくつかあった(動物園に行くことやカフェに行くことなど)。
授業は、留学前に受けたテストの成績をもとにした、レベルごとのクラスであった。クラスメイトは、同じプログラムで留学をした日本人が多い場合がほとんどである。
名目上はアデレード大学に留学したことになっているが、ほとんどは語学学校で講義を受けていたため、現地の大学生と交流する機会が思った以上に少なかった。そのため、現地の大学のサークル等を探して、自分たちの力で交流を図るほかなかった。
ホストファミリーは、基本一緒に行動した際、すべて費用などは負担してくださった。そのため、出費は、自分が友達同士で遊ぶときのみであった。
英語がうまくないからと言って、コミュニケーションをとるのを怖がると、何もできない。日本人のように相手の表情を見て察するというものがあまりないので、どれだけ拙い英語であろうと言葉にした方がよいということを学んだ。そのため、最初のころは英語を話す際、失敗を恐れてあまり話すことができなかったが、徐々に身振りなどを加えて、コミュニケーションをとるように努めることができるようになった。
さらに、他国の人々は文化が違うので、日本ではよいことでも海外ではよくないなどのことがあるということに気を付けた。しかし、たいていのことはあまり日本と変わらなかったので、その部分でも怖さというものを徐々になくしながら会話をすることができるようになった。
忍耐力が身についた、以前より向上したと考える。今まで英語を勉強する際、わからないものがあれば、答えを見たり翻訳アプリを使用したりして、じっくり考えるチャンスを捨ててきた。しかし、今回は生の会話であったり授業であったりしたため、簡単に翻訳アプリを使える状況でもなければ、模範解答があるわけでもなかった。このような時に、辞書を使ったり、周りの人を頼ったりして、問題解決に努めるという一連のプロセスを改めて習得した。
化学でも、簡単に答えが出るものはほとんどないと考える。そんな時、自分だけで楽に、あいまいに完結させるのではなく、周りの仲間を頼りながら、時には調べながら解決していくというこの忍耐力は必ず活きると考える。
今回、留学中に専門的な分野の学習は一切していないので、勉強の内容が活かされるということはあまりないかもしれない。しかし、今回の留学で、海外に携わる仕事に就いてみたいという考えが出た。化学とは関係ないかもしれないが、今まで全く想像ができていなかった将来の自分について、少し具体的な案を出すことができたと考える。もし、そのような職に就くとしたら、留学し、現地で生活したということは、就活であれ、そこからの実際の生活や日本との違いというものをある程度知っているという点で有利になると言える。
まず、海外に長い期間滞在することができるのは大学生の時くらいであると思うし、自分の第一言語が全く話されていない、文化も異なるという環境に身を投じることに大きな意味があると思うので、留学を少しでもしたいと思っている方いればするべき。自分は3年になるまでコロナなどの影響で留学ができなかったが、今このようにして留学ができているため、上級生の方でも、遅いと考えず行動に移してみるべきだと思う。忍耐力、コミュニケーション力のほかに、異文化間で当たり前な決まり事は異なるため、決めつけなどをする機会が減り、これはとても良いものだと思う。
準備に関して、もちろん英語の勉強はした方がいいが、英検上級レベルの難しい英単語の暗記などは、やってもおそらく時間の無駄にしかならないので、中学レベルのスピーキングの練習や、海外映画やコメディーなどを見て、少し耳を鍛えるなどのことは有効であると思う。一括での英語力の伸びは微々たるものであるので、帰国後の継続した勉強は絶対であると考えるし、自分も継続して行っていきたい。