氏名 | Aさん |
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学科・専攻、学年 | 生物学科 3年 |
留学先(国名) | ミュンヘン工科大学(ドイツ) |
留学期間 | 令和4年10月1日 ~ 令和5年3月6日 |
大学間交換留学制度を利用し、ドイツのミュンヘン工科大学に1学期間留学していました。留学しようと思ったきっかけとしては、英語能力を向上させ、専門分野を英語で学習したい・新たな環境に身を投じてより成長した自分になりたい・異文化に深く関わりたいというものでした。留学を終えてみてこれら全てが悔いなく達成できたとは言い切れませんが、少なくとも留学に行って貴重な経験が数多く得られたと感じています。留学開始当初は、日本とは違った環境の中慣れないことも多く、辛いと感じることももちろんありました。しかしながら周りの多くの人に支えられ、自分自身も少しでも前に進もうと努力を続けることに奮闘しました。そんな苦難を幾度も乗り越えた経験は、私の中での確固たる自信に変わり、自らを大きく成長させることができました。
留学先の大学では主に専門である生物学の授業のほかに、英会話の授業やドイツ語の授業も受講していました。ミュンヘン工科大学の留学生は履修の組み方が自由であり、比較的様々な講義やプロジェクトが存在しているので豊富な知見を獲得できました。
また、留学においては他の国からの留学生とも積極的に交流を行いました。例えば授業後に一緒に勉強したり、ホームパーティーに参加したり、旅行に行ったりと余暇を楽しんだりと充実した日々を過ごしていました。
留学生との交流は日本文化・慣習をより強く意識するきっかけとなりました。日本で過ごしていて疑問に思わないことでも、他国の人からすると馴染みがないことが多くあり、自分の中での当たり前が当たり前ではなかったと気付かされることが多かったです。その分日本文化や他の国の文化に対する理解が深まり、視野も広がっていきました。
周りの留学生はあるゆる物事について積極的な人が多く、それに影響されて留学中は気軽にイベントに参加したりすることが多くなりました。性格的にも留学前に比べて明るくなり、前向きに取り組むことが多くなったのは良い変化だと感じています。
そして留学生と関わる上で常に感じていたのは、何ヶ国語も話せる人の多さであった。友達は母国語、英語、そしてドイツ語や他の言語など3ヶ国語を話せるのは普通で、中には4ヶ国語や5ヶ国語を習得している人もおり、日本人と比べて言語学習のハードルが低いように感じることが多々ありました。
専門分野である生物学・神経科学に関して、現地での講義を受講した際に感じたのはより実践的な観点から話されていることが多いということです。実験・理論によって明らかにされた研究ベースの話ももちろんあったが、基礎研究からその先、どう我々の生活・社会に活かされているのかをよく考えさせられる授業ばかりであった。特にドイツではSustainabilityを意識している人が多く、どのようにそれを実現していくかという話題がとても多かったです。
語学については、もともと日本で英語を話す機会が少なかったのに対し、留学先ではほぼほぼ英語を使って会話をしていたため特にリスニング、スピーキング能力が向上しました。また授業でもほぼ全て英語で受講していたため、英語を聞き取りそのまま英語で思考し、意見を述べるという習慣が身についたように感じています。
留学を通して、言葉の通じない海外において、自力で生き抜く力が身についたと思っています。公共交通機関を利用したり、町で買い物をしたり、料理をしたりといった基本的な生活に関しては海外でも問題なく行えるようになったので、将来海外で働くという選択肢も自分の中で増えました。
今まではずっと日本にいたため、何に対しても日本中心に考えてばかりでしたが、日頃から海外情勢や他の国の価値観を意識していくように変化しました。海外で生活することで日本の良い面も悪い面も気付かされたので、こういった考えを活かしていけるような仕事に携われたら良いなとも思っています。