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令和4年度 奨学金受給者報告書

氏名 Bさん
学科・専攻、学年 生物学科 1年
留学先(国名) サンノゼ州立大学(アメリカ合衆国)
留学期間 令和5年1月22日 ~ 令和5年5月18日

留学内容について

授業

 交換留学先の大学は、1学期最低12単位を取得する必要があったため、3単位の授業を4つ取った。私は研究室以外、卒業要件として必要な単位をほぼすべて取り終わっていたので、単位互換など気にせず自分の気になる授業のみを選択した。可能であれば留学先の同じ専攻の学生におすすめの教授や授業を聞いておくとよい。同じ授業でも色んな教授が開講しており、教授によっては厳しかったり、余分に教材費がかかったりするので要注意。私が取った授業の1つは、課題や小テストを行うための外部サイトを使用するため、教材費込みで一学期に 100ドルかかりました。アメリカだとrate my professorというサイトで教授の評判を参考にするのは大変おすすめします。授業のスケジュール的に多くの人が金曜日は全休になるので、そこを合わせておくと友達と遊びに行く予定が立てやすくなります。授業にもよりますが、私が取っていた授業 4つのうち3つがほぼ毎時間グループワークとグループディスカッションがあり、チームのプレゼンも1学期中に最低3回以上ありました。学期期間中に春休みが10日間あり、留学生のほとんどはみんな旅行に行っていました。

 大学のInternational Houseという留学生向けの寮に住みました。基本的にルームメイトが1人と、バス・トイレは全フロア共用でした。イベントや行事が多く、ほぼ毎週毎日ぐらいの頻度で何かやっていたので、友達作りや交流機会には困りませんでした。また、10日間のゲストフリー滞在が許可されるので、それでGW期間中に友達が日本から遊びに来てくれました。ただ一人の時間が多めに欲しい人や、自分のことで忙しい人にとっては、もしかしたらイベントごとはtoo muchかもしれません。寮費的に考えると、他のキャンパス内の普通の寮よりは少し高かったが、1学期だけだったのでまだ耐えられました。

寮のformal dinner
寮のformal dinner

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 私が住んでいた寮は約26カ国の合計50人ぐらいの留学生・現地の正規学生がいました。そこで観察して思ったのが、やっぱり国や地域同士で固まりがちになることです。その要因は言語ももちろんそうですが、一緒に遊びに行っても食事で選択が分かれて別々になりやすいと感じました。ただ、育った環境や価値観、宗教などの違いはあるけれど、人間の基本的な喜怒哀楽の感情や感じ方は共通していると思いました。程度の差はあるけど、どの国の子でもやっぱり留学先でホームシックになったり、英語がうまく伝わらなくてもやもやしたり、恋人に会えなくて寂しく感じたりします。お互いの「違い」に着目するのも大事ですが、それよりも「共通点」を見つけにいくことが仲間意識を高めることに必要だと改めて思いました。そしてたくさんの留学生と仲良くなる良いこととして、将来色々な国に旅行しに行く良い「言い訳」ができることです。(笑)

寮の友達と
寮の友達と

留学によって変化が見られた事項について

  • スピーキング力は上がった。英語を喋る抵抗やハードル、恥ずかしさが全然なくなった。
  • 自分に対して「こうであるべき」や他人の目や評価が気にならなくなった。

 アメリカはとても多様で、こんな形で存在してもありなんだと思えるようになった。日本は良くも悪くもとても均質化されてるから、気づかないうちに自分の中で周りに合わせた基準ができていたことに気づけた。

留学生向け就活イベントに参加した時の様子
留学生向け就活イベントに参加した時の様子

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 学歴やキャリア形成に対する考え方が全然変わりました。私は留学に行く前は、将来のやりたいこと的に院に進む必要がないと思っていました。しかし日本と違って、アメリカ社会は博士号や高い専門性がある人をとても重宝しているのを知り、改めて院に進むことを考え直しました。ただアメリカではどうやら学部卒後直接院に進むより、何年間の社会実務を経験してから院に行く方が好まれていることが分かりました。それは仕事をしていく中で実際に自分が必要とする力やスキルが何かを知ることができ、より目的がクリアでモチベが高い状態で学ぶことができるからです。特に私が就きたい分野はインターンでさえ対象者がMBAもしくは院生ばかりだったので、自分の力不足をより実感することができました。おかげで今は勉強のやる気がとても高いです。

宇宙開発企業Virgin Orbit突撃訪問
宇宙開発企業Virgin Orbit突撃訪問

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 おそらく英語はいくら勉強しても足りないと感じるので、自分の中である程度けじめをつけて勉強するのも必要だと思います。留学期間がある程度長いのであれば、行く前にスラングや日常英会話を必死に勉強しなくてもいいと思います。それよりかは学術英語にフォーカスした方がいいと思います。というのも地域や人によってなまりやよく使う言葉の表現が全然違うので、現地の人たちがどういう言葉を使っているのか、実際の交流を通して学んだ方が早いと思います。あと私の行く留学先は日本人も多かったので、その人たち向けの手土産として茅乃舎のだしはとても喜ばれました。

Google本社見学
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