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令和4年度 奨学金受給者報告書

氏名 Aさん
学科・専攻、学年 化学科 1年
留学先(国名) グルノーブル・アルプ大学附属 フランス語教育センター(フランス)
留学期間 令和5年2月20日 ~ 令和5年3月17日

留学内容について

 今回の留学では、Campus Franceが主催するフランス語短期留学に参加し、フランスのグルノーブル・アルプ大学に附属する留学生向けのフランス語教育機関であるCUEFで4週間フランス語の授業を受けた。

 前半2週間は、同じプログラムに参加する日本人学生のみのクラス、後半2週間は、CUEFに所属する留学生と合同のクラスで授業を行った。クラスは、事前に受験するテストの結果に基づいており、授業はほぼフランス語で行われた。聞き取りや会話をメインに、必要な語彙や文法を抑えていくという形の少人数授業(前半が6人、後半が12人)だった。また、このプログラムにはアクティビティが含まれており、グルノーブル旧市街散策、バスティーユ城塞見学、フランス革命博物館見学、グルノーブル美術館見学、郷土料理の試食などを行った。旧市街散策や各種施設見学では、CUEFのスタッフや美術館スタッフによるガイド(フランス語と英語)があった。

 生活は、ホームステイと学生寮から選択でき、私は学生寮で生活していた。学生寮では、食事を自分で用意する必要があるので、近隣のスーパーで買い物をする機会が多かった。買い物する中で、フランス語を使ったり、フランスの買い物の文化に触れたりでき、フランスで暮らすという経験になった。一方で、ホームステイだと、フランスの家庭料理を食べることができたり、スキーに連れて行ってもらったりと、フランス家庭の文化を体験できる環境だったよう。休日は、私はグルノーブルの市街とリヨンを観光したが、人によっては、パリやミラノ、ジュネーブ、ロンドンなどに旅行していた。

城・フランス革命博物館見学
城・フランス革命博物館見学

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 滞在時期にちょうど全国的なストライキが起きており、UGAの学生も学内でストライキを行い、校舎を閉鎖したり、トラムを止めたり、集会をしたりしていた。寮の学生と話したところ、フランスの学生は非常に政治への関心が強く、自分たちの意に反する政治は自分たちが変えるという意識が高く、それにより良い労働環境を作ってきたとのことで、ストライキの是非はともかく、その姿勢は見習うべきだと感じた。

留学によって変化が見られた事項について

 フランス語に関しては、文法は分かるが全く話せないというところから、相槌や挨拶、基本的な返答を会話の中で瞬間的に使うことができるようになった。また、店でフランス語のみで注文や在庫確認をすることができるようになった。美術館のガイドは全てフランス語だったが、概ね理解することができた。また、フランスでは、英語はできて当たり前、フランス語が通じないときの最終手段という扱いだったため、自然と英語を話すことに対する自分の中でのハードルが相対的に下がったように思う。

授業風景
授業風景

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 将来的にフランス語圏に大学院留学をしたいと考えているので、その時に生活に困らないよう、今回の経験を活かして今後も学習を続けたい。

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 フランス語の会話練習を基礎からすることは日本では難しいので、留学してよかったと思う。また、フランスの文化を肌で感じることができたことも非常に大きく、日常生活の些細な事など毎日知らないことに出会える充実した1か月だったと感じている。

 準備しておけばよかったことは、スマホやタブレットなどの電子機器とその充電手段を必ず2つ以上持っておくこと。充電ケーブルの接触不良で、リヨンで1人電波なし状態になり、終わったと思った。必ず複数充電ケーブルとモバイルバッテリーを持っておいた方がいい。

 また留学中は、図々しいくらい積極的になったほうがいい。頼めば、先生に個人的にライティングの添削をしてもらったりもできるが、頼まないと声をかけてはくれないし、自分からアクションを起こさないと友達もできないので、積極的に行動することをおすすめします。