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令和元年度 奨学金受給者報告書

氏名 Fさん
学科・専攻、学年 化学科 1年
留学先(国名) オレゴン州立大学(アメリカ合衆国)
留学期間 令和2年2月20日~令和2年3月19日

留学内容について

 初めての留学で緊張していたが、到着してすぐにウェルカムディナーがあり留学のサポートをしてくださる現地の学生と交流することが出来、とても安心した。

 最初の5日間は授業がなく、イベントが中心であった。そのため、自由時間は十分にあり、長時間の移動で疲れた体を休めることができた。化学の授業にも参加し、教授が話している時でも積極的に質問や発言をしていたアメリカの学生に刺激を受けた。自分の専攻に関係する内容なのである程度は英語でも理解出来て非常に有意義で楽しい時間だった。

 寮は三人部屋で、アメリカ人とスペイン人のルームメイトだった。留学前はルームメイトと上手くやっていけるのだろうかと心配だったが、二人とも分かりやすい英語で、ゆっくり話してくれたので、なんとかコミュニケーションをとることが出来た。ルームメイトの課題を手伝ったり、三人でゲームをしたり楽しい時間を過ごすことが出来た。

 授業は午前中に終わるので自由時間が多かったが、自転車を借りていなかったので遠くには行きづらかった。借りておけばよかったと少し後悔している。大学がある場所は決して都会ではなく、スーパーやコンビニへ行くのにも歩いて20分程かかる。運動にはなるが、行動範囲を広げるためにもこれから行く人には自転車を借りることを強く奨めたい。

校舎の外観
校舎の外観

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 まず初日に驚いたのは、アメリカの大学で出会った人達は、友達や知人でなくても挨拶し、初対面である留学生の私達とも積極的に親しくなろうとしてくれたことだ。

 例えば建物に入る時、ほぼすべての人がドアを開けて待っていてくれる、また、こちらが開けていたらお礼を言ってくれる、エレベーターで一緒になった時、当たり前のように話しかけてくれる。私は会話することが苦手で、友好的に話しかけられる事に最初は戸惑っていた。

 しかしいつの間にか自然とお礼を言ったり、挨拶する癖がついた。そして、困ったときに素直に人に助けを求めることが出来るようになった。人に話しかけるのが不得意なため、日本では困ったことがあってもなるべく人に尋ねずになんとか自分で解決しようとしていた。しかし海外では自分ひとりではどうにもならない場面が多々あるので、困った時は人に尋ねることは恥ずかしいことではなく、自然なことだと思えるようになり緊張もしなくなった。

寮の部屋
寮の部屋

留学によって変化が見られた事項について

 留学生活のなかで、何度も耳にしたり、話したりする英語の表現がある。例えば何度か足を運んだコンビニの店員との会話や、滞在中ジムの中に卓球台があったのでよく卓球をしていたのだが、ラケットを借りる時にスタッフと交わす会話などである。このようなものは自然と話せ、聞き取れるようになった。それと同時に自分が言いたいことをどう伝えたらいいかわからないという場面に多々遭遇した。そのような時には調べ、次の会話で使ってみようと意識することで様々な表現を用いることが出来るようになった。このように、留学を通して聞き取る力、話す力は身に付いたと感じている。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 とりあえずやってみたらなんとかなると思えるようになり、何事にでもチャレンジできるようになったと思う。人と関わりあうことが苦手で、あまりいろいろな情報を得ようとしてきませんでしたが、コミュニケーションを取ることは難しいことでも緊張することでもないことが体験できた。自分の進路を考える時に自分だけの考えに固執しないで、周りのアドバイスに耳を傾けて広い視野で先を考えられると思う。

プログラムの活動で見に行った灯台
プログラムの活動で見に行った灯台

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

留学して良かった事:
行く前に感じていた不安なことも、行ってみたら案外どうにでもなるのだと自信がついた。やる前から心配ばかりしないで、やるだけやってみよう、きっと大丈夫と前向きに考えられるようになったと思う。留学を迷っているなら是非、経験してほしい。

準備しておけば良かった事:
勉強面では困ったことはなかったが、万が一パスポートを紛失した際、再発行に必要な写真と戸籍抄本を持参する必要がある。私は直前まで戸籍抄本を取得しなかったので、郵送では間に合わず、2時間かけて市役所に行くこととなり焦った。もう少し早く準備するべきだったと思った。