HOME > 国際交流・留学 > 九大生向け情報 > 理学部留学支援奨学金制度 > 平成30年度 奨学金受給者報告書

平成30年度 奨学金受給者報告書

氏名 末吉 史佳
学科・専攻、学年 化学科1年
留学先(国名) アメリカ合衆国(オレゴン州立大学)
留学期間 平成31年2月21日~平成31年3月21日

留学内容全体について

 今回の留学の目的は、主に英語のスピーキング、リスニング力の向上でした。また、私は将来の進路がまだ決まっておらず、新しい環境で将来についても考えるのも目的でした。

 授業は午前中に3時間~4時間、雪による授業のキャンセルや先生たちの都合によって、午後に1時間授業があることもありました。授業はリスニング・スピーキング、文化、理系のテーマを扱う授業の3つでした。リスニング・スピーキングの授業は毎日あり、主にオレゴン州の自然、ビール、火山の3つのテーマを扱いました。オレゴン州の自然については2人一組で与えられた動物や植物の中から1つ選び、プレゼンを行い、火山についても同様に一つ火山を選びプレゼンを行いました。ビールに関しては、実際にOSU内にある、ビールの研究所に行きプログラミングを使って、様々なビールの実験をしていることを学びました。それぞれのテーマで、新しい単語を、先生が例文を話したり、写真を見せたりしながら教えてくださり、ゲーム形式で覚えました。文化の授業では、オレゴン州の観光地について調べたり、話し合ったり、発表を行ったりしました。また、移民の歴史に関する読み物を読みながら、単語やイディオムも学びました。理系のテーマを扱う授業では、マシュマロとパスタとひもとテープのみでできるだけ高い塔をつくることを通して、ものづくりのプロセスについて学びました。また、津波について習った単語を使って物語をつくったり、海洋プラスチックごみについて解決するための発明を考えたり、グループでプラスチックごみを使った芸術作品を制作したりしました。

 リスニング・スピーキング、文化の授業では宿題が出ることがあり、その中で印象に残っているのが、ビールの好みについて知らない人や友人にインタビューをする課題です。何かきっかけがないと、自分から知らない人に話しかけるのは躊躇すると思います。実際に話しかけてみると、喜んで応じてくれ、話が盛り上がって長時間話してしまうこともありました。

 現地の学生の授業見学では、先生と生徒との距離の近さに驚きました。日本では授業中はしゃべってはいけないことが多いですが、アメリカの学生は授業中いつでも質問をしていました。寝ている人は見かけず、意欲的な学生が多いと感じました。授業で吸収していることが日本の学生よりはるかに多いのではないかと思いました。

 様々な科学系の学部の研究室を見て回るキャンパスツアーでは、レーザーを用いて分子の動きを理解する研究に興味を持ちました。

 週末は、コーバリスの街を見てまわったり、海岸のほうにいったり、アウトレットで買い物をしたり、自分たちでポートランドに旅行に行ったりすることもできました。行ってみたかったポートランド美術館にも行くことができ、美術館の展示の多さに驚きました。お店で買い物をしたり、店員さんに質問したりしたことで、英語を話す力は向上したと思います。

月曜日のカンバーセーションサークル

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 以前より、自分がやりたいことをはっきりと伝えることができるようになりました。今までは、他人からどう見られるかを気にしてしまったり、人に嫌われたくないと考えてしまったりして、なかなか自分の言いたいことを言えないことがありました。アメリカでカンバーセーションパートナーやルームメイトととのかかわりを通して、現地の人たちは自分よりももっと自分の気持ちに正直だと感じました。また、他国の人の暮らし、好きなこと、生活について知りたい、また今回の留学で出会った人と連絡を取り続けたいと思うようになりました。

ルームメイトと一緒に

留学によって変化が見られた事項について

 うまくいかないことがあったときに、今自分にできることは何かを考えて行動できるようになりました。今までと違う環境に行くのだから、すべてが思い通りにいって楽しいことばかりではないと思います。しかし、思い通りにいかないことを自分で何とかしようとするからこそ得られるものもあると思います。

 英語の力については、授業で扱った、科学系の難しい単語(動植物、ビール、火山、災害に関する単語など)が身についたと思います。留学後に英語の音楽を聴いたり、映画を見たりしたときに、以前よりも聞き取れたことからリスニングの力は向上したと感じました。スピーキングに関しては、日常会話で繰り返し使った言葉は、確実に以前より使えるようになりました。また、他国の人に声をかけることに以前より抵抗を感じなくなりました。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 アメリカでは、今自分が選んでいる専門科目を変えたくなったとき、日本よりも変えやすいということが分かりました。私は、高校の時、化学を勉強しているときに反応がどうしておきるのかという部分に興味があり、具体的にどういう研究分野に進みたいかは考えていなかったものの理学部の化学科に行きたいと思いました。だから、将来はなんとなく研究者になりたいのかなと考えていました。一方でものづくりにも興味があったので自分の選択した専攻が正しかったのか、不安を感じていました。現地で出会った人の中には自分の専攻を3回も変えた人もいて、変えることで、自分が本当にやりたいことを最終的に見つけることも大切だと思いました。

Farewell party

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 アメリカの大学の日本にはない制度を知ることができたことや、アメリカに新しい友人ができたことが最も良かったです。もっと、友人と広い範囲の話をしたい、他国の人どうしの会話に入っていきたいという気持ちが、英語の力を向上させたいという気持ちにつながっていることも良かったです。

 留学に向けた準備としては、他国の人に質問したいことをできるだけたくさん考えていくと役に立つと思います。現地の生活に慣れるための時間があるので1か月という期間はとても短いです。留学が終わるころになって、もっと聞きたいことがあるのにと感じることがありました。