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平成30年度 奨学金受給者報告書

氏名 加藤 真吾
学科・専攻、学年 物理学科 国際理学コース1年
留学先(国名) アメリカ合衆国(オレゴン州立大学)
留学期間 平成31年2月21日~平成31年3月21日

留学内容全体について

 僕はかねてから自分の英語力を向上させたいという思いがあったので今回の留学プログラムに応募しました。留学前の準備は少し大変でしたが、書類などを提出するたびにまたひとつ留学に近づいたとワクワクしていました。アメリカでの1か月は本当に早くてあっという間でした。平日は朝の8時から毎日英語の授業がありだいたい2、3コマありました。スタートが8時というのは朝の弱い人間には苦行でしかないのですが、そのおかげでアメリカでは23時就寝7時起床というとても健康的な生活を送れました。授業のなかでは主にサイエンスにかかわる内容を英語で学びました。日本における座学とは異なり、グループディスカッションやプレゼンが多く、退屈ではありませんでした。授業中に発表を求められる機会が非常に多く、このことに慣れていない多くの日本人は戸惑うと思いますし僕も戸惑いました。授業後は自由な時間が結構あったので、僕はジムに通っていました。とても施設が充実していたので体を動かしたい人にはお勧めです。週末は何かの行事が入っていることが多かったのですが、空いていた時は自分たちで計画してシアトルに一泊二日で旅行したりしました。まったく知らない土地でしかも英語を使いながら旅行ができたという経験はとても貴重で、やればできるんやという自信がつきました。どこに行っても何をしていても、そこで喋るのは英語で、日常生活の中で生き生きとした英語に触れられたのは学術的に英語を学ぶことよりも意味があったと思います。

conversation circleのパートナーと

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 周りのほとんどの人が外国人という状況は日本ではなかなか無いですが、アメリカではそれが当たり前でした。そんななかだからこそ気づいたのですが日本人はやはり国際的に見ると恥ずかしがり屋が多いです。僕らからすればすごくフレンドリーだと感じる他国の人の言動も、彼らからすれば普通なのです。外国人は人とのコミュニケーションを大事にしていて、会話中は相手の目をしっかりと見ていました。僕は本当に人の目を見ることが苦手だったのですが、1ヵ月の間アイコンタクトが普通とされる文化に触れることで変わることができました。人の目を見てしっかり話すことができるようになり、また初対面の人と話すことに苦痛も感じなくなりました。それから、自分の思っていることをストレートに伝えられるようになりました。アメリカ滞在中僕の話せる英語のボキャブラリーはたかが知れていて、自分が思ったことを口にしようとするには簡単かつストレートな文章を喋らざるを得ませんでした。しかし、そんな「ありのままの自分」をさらけ出せる環境は、変に周りを気遣いすぎていた日本での日々よりも心地いいものでした。この変化は今回の留学で得られたもののなかでも一番大きな変化だと思います。

ホームパーティー

留学によって変化が見られた事項について

 留学前よりも英語を身に着けることに対するモチベーションが上がりました。以前の僕は英語をしゃべる際、自分の文法が正しいのかをずっと気にしていて会話に意識を向けることがおろそかになっていました。しかし、留学中は「とにかく自分の伝えたいことだけでも伝える」、「相手とのコミュニケーションを重視する」を特に意識していたので細かい文法などにとらわれなくなり、相手との会話を楽しむことができるようになりました。自分と違う母語を持つ人たちとの会話を楽しめることこそが外国語学習の醍醐味だと思います。楽しいからこそ続けられるし、世界中の人とつながれるチャンスが広がります。日本語だけに触れていてはそんな経験はなかなかできないはずです。日本人に対してさえ初対面の時緊張していた自分がそんな風に考えれるようになったのは大きな変化だと思います。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 アメリカの学生の勉強に対する意識の高さには非常に驚かされました。会って話をしたどの学生も学習に関して明確な目標があり、それに向けて毎日勉強を頑張っていました。その姿を目にして今の自分がいかに意識が低いかを思い知らされ、態度を改めようと思いました。また、2年次から国際理学コースが本格的に始まるということで、今回の留学のメインの目的であったサイエンスを英語で学ぶことを生かせるかなと思います。自分の将来の職業などが今まだ明確には決まっていないのですが、英語でコミュニケーションをとることの楽しさを今回知ったので、何か英語を話す機会のある仕事も面白そうだなと思うようになりました。

現地の学生と

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 留学して自分の英語力のなさを実感し、こんなことなら行く前にもっと練習しておくべきだったとすごく後悔しました。現地の人はすごく優しいので、僕がわかっていないようだとより簡単な英語で話してくれるし、僕の英語が伝わらないと何回も聞き返してくれます。しかし、それでも伝わらないことが何度かありました。そして後になって自分が言いたかった表現を調べると「なんでこんな簡単な表現が出てこんのや!」となるものばかりでした。伝えたいことがあるのに伝えられないジレンマはすごくつらかったし悔しかったです。事前に単語や熟語を勉強することはもちろんですが、人と英語を話すこともしっかり練習しておくべきだと強くお勧めします。

 留学の期間は1か月と非常に短いもので、自分からは動かずただぼーっとしていてもすぐに終わってしまいます。アメリカにもう一度行く機会はなかなかないと思うので、やり残したことのないようにしようと決めていて、結果未練はないと言い切れるぐらい留学を楽しみ有意義なものにすることができました。皆さんにも後悔の残らない充実した海外生活を送ってほしいし、限られた時間を有効に活用すべく迷ったら即行動する精神で楽しんでほしいです。