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前田 教授らの研究グループが師崎層群の発掘調査を行いました。

  • 2021年11月9日(火)

 総合研究博物館 及び 大学院理学研究院 地球惑星科学部門の前田 晴良 教授が、10 月 21 日〜 24 日に開催された「師崎 (もろざき) 層群深海生物化石発掘調査団」の発掘調査に調査部長として参加しました。また、大学院理学府 地球惑星科学専攻の学生もボランティアとして参加し地層の調査および化石発掘を行いました。

 師崎断層は愛知県知多半島先端部にある約 1800 万~ 1700 万年前の地層で、かつては深さ数百メートルから千メートルの海底だった場所で、保存状態の良い化石が見つかることで有名です。今回の発掘調査ではイワシやサバ、ウニなどの化石約 150 点が発見され、今後クリーニング (整理・整形) して電子顕微鏡や化学分析で詳しく調べられます。今回発見されたなかで、特に、長さ約 5 センチくらいのハダカイワシの化石は、腹部から尾部にかけて深海魚特有の発光器がはっきり確認でき、世界的にも稀な化石記録として注目されます。

 発掘調査には、全国から様々な分野の研究者が参加しましたが、これまでの九州大学の研究が評価され、メインテーマである筋肉・眼・発光器など化石の軟体部保存の研究は、本学を中心に行うことになりました。

 現地での報告会には大村 愛知県知事が出席されました。調査部長である前田 教授は、団長・大路 樹生 教授 (名古屋大)、副団長・森 勇一 氏 (なごや生物多様性センターアドバイザー) とともに大村知事に対して意義や成果を説明し、その様子は数多くのメディアに掲載されました。

※ 本件についての詳細およびお問い合わせ先は以下をご覧ください。

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