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坂本 遼太さんが日本生物物理学会「第 5 回 学生発表賞」を受賞しました。

  • 2020年9月30日(水)

 大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 2 年の坂本 遼太さんが第 58 回 日本生物物理学会年会において「第 5 回 学生発表賞」を受賞しました。この賞は、日本生物物理学会の年会において優秀な発表を行った学生会員を表彰するために設立されました。2020年度の学生発表賞はポスター発表を対象とし、13 の分野ごとに 4 名の審査員による審査が行われました。応募者の総数は 123 名で、受賞者は 35 名でした(28.5%)。

受賞者

坂本 遼太 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 2 年)

研究テーマ

収縮するアクトミオシン構造の綱引きで決まる細胞サイズ液滴内の位置対称性

研究概要

 細胞は、細胞内の構造物をいかにして配置するのか。その配置対称性のメカニズムを明らかにするため、人工細胞を構築し、細胞核配置のモデルシステムとして研究を行った。細胞サイズの境界を与えることにより、2 種類の異なるアクトミオシンの自己組織化構造:クラスターを中心へ運ぶ「アクトミオシン収縮波」、そして細胞核と液滴の境界面をつなぎクラスターを端へ引き寄せる「アクトミオシン・ブリッジ」が形成され、これら二つの力のバランスによってクラスターの位置が決まることを明らかにした。さらに、クラスター位置は架橋タンパク濃度やアクチンの長さを変えることにより制御できることも示し、細胞核の配置メカニズムを解明した。

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