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戸塚 修平さんが「資源地質学会 第 68 回年会講演会 学生講演賞」を受賞しました。

  • 2018年7月5日(木)

 大学院理学府 地球惑星科学専攻 博士課程 2 年の戸塚修平さんが「資源地質学会 第 68 回年会講演会 学生講演賞」を受賞しました。

 学生講演賞は、年会学術講演会において筆頭著者として口頭ないしポスター発表を行った大学の学部、大学院の修士、博士課程に在籍する学生の中で、最も優れた発表を行った学生会員に授与される賞です。本講演では、測定された Pb 同位体比のデータに基づき、海底熱水鉱床の Pb の起源や海底面近傍での Pb の挙動についての新しい知見が提案されると共に、その研究結果が論理的にわかりやすく報告されました。このことに加え、質疑も十分に対応でき、参加者の関心を高めたことが高く評価されました。

受賞者

戸塚 修平 (大学院理学府 地球惑星科学専攻 博士課程 2 年)

研究テーマ

LA-MC-ICP-MS を用いた熱水域掘削試料中の方鉛鉱の Pb 同位体比測定

研究概要

 LA-MC-ICP-MS を用いて沖縄トラフの伊平屋北海丘と伊是名海穴の熱水域堆積物中の方鉛鉱の Pb 同位体比を測定した。両地域の Pb 同位体比は、周辺海域の火山岩と半遠洋性堆積物の Pb 同位体比の混合線上にのり、伊平屋北海丘の Pb 同位体比は火山岩に近く、伊是名海穴の Pb 同位体比は半遠洋性堆積物に近い特徴を持つことが明らかになった。これらの Pb 同位体比の特徴は熱水域の地質構成要素と調和的である。さらに、熱水域内部の数百 m オーダーの空間スケールにおける鉛同位体比の差異を検出できることが明らかになった。

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