| 氏名 | Bさん |
|---|---|
| 学科・専攻、学年 | 物理学科 2年 |
| 留学先(国名) | ケンブリッジ大学(イギリス) |
| 留学期間 | 令和7年8月23日〜令和7年9月13日 |
ケンブリッジ大学に3週間ほど滞在し、英語と専門科目を学ぶ短期研修である。授業は、一日英語2コマ、専門科目1コマである。九州大学の学生25名と成蹊大学の学生25名が共同で学ぶ。日本人向けの優しい英語で授業は展開されるが、PA(programme assistant)との会話や、現地のガイドツアーでは高い英語力が必要と感じる。英語は、Writing、Readingの授業とListening、Speakingの二つに分かれており、英語でのプレゼンや母音の発音トレーニング、アカデミックライティングなどを学ぶ。専門科目は選択式で、Visual Arts, Materials, Scienceから選べる。わたしはScienceを選択し、博物館や植物園、天体観測所等のフィールドワークを通してケンブリッジの科学史について学んだ。

日常生活のあたりまえが違うと感じることが何度かあって非常に面白かった。例えば、イギリスは乾燥した気候なので、シャワーから出た後の体をぬぐったタオルを、1、2週間に1度程度しか洗濯しないそうだ。私は毎日交換する派だったので、驚いた。現地の学生に環境に悪いよと怒られてしまった。(イギリスジョーク) 他にも、キャッシュレス決済が日本より進んでいたり、Sohoの街の治安の悪さだったり、多くの気づきがあった。
先人たちが必死に積み重ねてきた、連綿と続く学問の営みの先で、我々は学ばせてもらっているんだと再認識できた。特に、ウェストミンスター寺院にて、ニュートン、マクスウェル、ホーキングの墓を見たときは、偉大な物理学者の慰霊というかオーラを感じられた気がして、感動した。巨人の肩の上に立つ、ではないが、自分も身を引き締めて学習していきたいと思った。

一番大きく私の将来に関わると思うのは、魅力的な研修メンバーと出会えたことである。非常に学ぶ意欲の高い学生と出会い、帰国後も定期的に連絡を取っている。将来何かの縁で、また一緒に仕事や研究ができる機会があるのではないかと感じる。自身の進路、キャリアにはまだ具体的なイメージがわいてないものの、国内に留まらずに、広い視野を持って進む道を決めていきたい。

朝、ロンドンの道端を歩いていると、現地のおじさん・若者の集団から、からかわれたのが印象に残っている。(内容はあまり聞きとれなかった&覚えていないが)いわゆるアジア人差別、観光客いじりを経験して、おー実際にこんなことあるんだなあと、感慨深い気持ちになった。一方で、日本食レストランの店員さんは、日本人だと伝えると非常に喜んでくれて、「こんにちは」「ありがとう」と片言の日本語で伝えてくれた。そして、日本に対して深いリスペクトを持っていると語ってくれた。心がすさんでいる人もいれば、温かい配慮のできる人もいる。もっと様々な人と関わってみたいし、自分も魅力的な人間になりたいと思った。

もう少し英語の学習をしておけばよかったかなあと思う。結局パッションでどうにかなったが、話したいことを事前にリストアップしとけばよかったと振り返る。旅行先は念入りに調べていたので、観光地を何倍にも楽しめた。(特に、レミゼの演劇を事前に映画で予習していたのはよかった。)
楽しむことが一番!自分が納得できるまで、とことん楽しみつくしましょう!応援してます!
