氏名 | Dさん |
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学科・専攻、学年 | 生物学科 2年 |
留学先(国名) | ワイカト大学(ニュージーランド) |
留学期間 | 令和7年2月14日~令和7年3月16日 |
このプログラムの内容はホームステイと、平日夕方までの会話メインの英語の授業からなっていました。授業ではニュージーランド特有の英語の発音や言い回し、またマオリの伝説や文化なども教えてもらえました。毎週木曜日と金曜日の放課後には現地の学生と交流できる任意の座談会やスポーツ交流会があります。また、プログラム中に2回学校ごとに固定の現地学生との交流会がありました。それ以外の放課後と週末は自由に観光やショッピングに行くことができます。平日はお店が閉まるのが早いので観光や見学は週末メインでした。
留学生の多い大学だからか、現地の学生にも他の国から進学してきた人や幼少期には別の国で暮らしたという人が多く選択肢の広さを実感した。また、彼らの自分の学びたいことのために他国に進学するという覚悟や多くの努力を知ることができた。移民が多く、マオリの文化なども尊重している国柄、道の標識などもマオリ語が最初に出ていたり色々な言語で書かれていたりと多様性のあり方が新鮮だった。
特殊な生態系を持つからか、元々自然豊かなためなのか、生態系の維持に関しての意識がとても高いことが印象的だった。入国検査のルールが厳しかったり、トゥイという鳥が絶滅に瀕した際には政府が国をあげて対策したなどの政府の動きもそうであるし、それらの理由や話を普通に教えてもらえるほど市民の間の自然に対する意識が高いことに驚いた。元々自然の豊かさに惹かれてNZに行ってみたかった節が自分にあったのだが、その豊かな自然は一人ひとりの意識によって維持されているのだなと再確認できた。
語学力については、とにかく会話を続けるためにリアクションを返したり、聞き取れた分から推測したり聞き返したりといった力や度胸が身についたように思う。また、バックグラウンドが違うので日本人同士ならこの英語でも伝わるといったものが伝わらなかったりもして、どうしたら自分の言いたいことが伝わるか考えるようになった。
一月と比較的長い間過ごすことができたので、暮らしの違いや文化の違いを多く体験できたように思う。異なるのは言語だけでなく、自分の持っていた常識や習慣も現地のあたり前と違ったりと世界の多様性を実感でき、またその違いを許容しつつやっていくというニュージーランドの文化のあり方を学ぶことができた。このことは自分の視野を広げ、グローバル化していく世界の中で、あるいは私が海外に行こうとした時に、新しい文化に慣れることや新しい価値観を持つことの助けになると思う。
また、実際に海外で学ぶことを選んだ学生の話を聞くことで、無意識に国内にのみ目を向けていた進路選択の幅が広がるように感じた。また、海外で学ぶための彼らの努力やその努力に基づく自信に触れて、目標を持ち努力を続けることの大切さを再認識した。
意外に自由になる時間は少ないです。やりたいことがあるなら事前に調べておいた方が確実だと思います。私は直前になって動いてしまったので随分バタバタしてしまいました。現地の施設を使えたり学生と交流できる機会も多いのですが、あまりしっかり教えてもらえる感じではないので、できるだけ積極的に情報を集めて関わっていくことが大切かなと思います。
一月と長い期間ホームステイのファミリーや学校と色々な人に支えられながら文化や英会話を習える機会というのは貴重で実りの多い経験だったと思います。