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令和元年度 奨学金受給者報告書

氏名 Rさん
学科・専攻、学年 数学科 国際理学コース1年
留学先(国名) オレゴン州立大学(アメリカ合衆国)
留学期間 令和2年2月20日~令和2年3月19日

留学内容について

 私はOregon State Science + English Programに参加し、アメリカのオレゴン州にあるOregon State Universityに4週間留学した。留学目的はアメリカの大学の授業や学生生活について知るというものであった。

 プログラム内の主な活動の一つは授業であった。授業は午前中に行われ、月曜日、水曜日、金曜日は8時から12時までの4時間、火曜日と木曜日は8時から11時までの3時間だった。Listening/Speaking、English through science、English through cultureという3種類の授業があり、Listening/Speakingの授業は月曜日から金曜日まで毎日、English through scienceは月曜日、水曜日、金曜日、English through cultureは火曜日と木曜日に行われた。Listening/Speakingで行った活動の中で最も重要だったのはプレゼンテーションであった。計3回行った。English through scienceでは主にReadingとWritingを行った。文章を読んでSummaryを書いたり、小さな実験をしてReportを書いたりした。English through cultureでは主に文化の差異について学習した。ディスカッションが多かった。

 また、Class observationもまたプログラム内の大きな活動の一つであった。OSSEPに参加した学生は参加可能な授業一覧から参加したい授業を選んで申し込み、その授業に参加することができた。私は物理学、化学、統計学の3種類の講義に申し込み、参加した。

 現地の学生と会話する機会も設けられていた。九州大学の学生2、3人と現地の学生1人で1つのグループを作り1週間に約2回集まって活動した。その活動でやることは自由であったため、ご飯を食べに行ったり、週末に映画を見に行ったりした。現地の学生の生活や趣味、授業内容などを知ることができる良い機会であった。

 空き時間はダウンタウンに行って食料品やお土産を買ったりジムに行って体を動かしたりしていた。

先生と
先生と

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 アメリカに住む人たちとの交流を通じて自分のことや日本人のことを客観的に捉えることができた。自分は他国の人たちに比べシャイであること、それは日本人の多くに見られる特徴であること、アメリカの人たちは親切であること、自分は集団で行動しがちなこと、アメリカ人は1人で行動しがちなこと、アメリカ人は日本人と比べ失敗を恐れないこと、日本人は断言を嫌うことなど、多くの違いを感じた。自分が成長するためにはこれらの発見からそれぞれの良いところを選んで真似ることが大切だと思った。

 またアメリカに住む人たちと会話をすることで、自分の英語力の低さと実際に英語を話すということの大切さを学んだ。このことはこれからの英語学習のモチベーション向上と英語に対する考え方の変化に良い影響をもたらすと考える。

Conversation partnerと
Conversation partnerと

留学によって変化が見られた事項について

 大きく変化があったのはやはり英語だと思う。留学前は英語を話す際に文法的に間違った文章を言わないよう良く考えてから発言するようにしていたため、発言に時間がかかってしまいコミュニケーションが円滑に取れないということがあった。しかし留学中に、間違えを恐れずに積極的に英語を話すことが英語を学ぶ上で重要だということを学んだ。そのため留学前は文法的に間違っていたとしてもとにかく発言するということが多くなった。よって留学前と留学後では英語の話し方が変化したと感じる。また、Class Observationにより、科学系の新しい単語も少なからず学ぶことができたため語彙が増えた。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 今回の留学は視野を広げるという意味でとても価値のある留学だった。私はこの留学が初めての留学だったため、留学前はアメリカの大学についてほとんど知らなかった。しかし、この留学を通じてアメリカの大学がどのようなものかを知り、九州大学はもちろん、日本の大学と比較することができた。これから何かやりたいこと、学びたいことがある時に日本のみに捉われることなくアメリカも選択肢に入れて考えられるようになったことは自分の進路に大きく影響する変化であると考える。

 また、当然ではあるが英語が話せるか話せないかはとても大きな違いであり、英語を話せれば自分ができることや自分に与えられる機会などが大きく変わるということを再確認した。もっと英語を学びたいと思う。また留学したいと考えている。

ルームメイトと
ルームメイトと

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 留学してよかったことの1つは自分の英語力を正確に知ることができたということだった。ネイティブスピーカーと話すことで、自分はリスニング能力が不足していることを痛感した。特に自分が質問して相手は丁寧に答えてくれているのにそれが聞き取れない時は本当に申し訳なく感じた。この経験は英語学習のモチベーション向上に役立つと思う。

 準備しておくべきことは、いくつか話題を決めておくことだと思う。自分は英語向上のために機会があれば積極的に周りの人に話しかけるようにしていたが、話題がなく困ることが多かった。そのため、前もっていくつか話す話題を決めておくと会話が弾みやすいと思う。アメリカの学生はよく専攻の話をしていたので自分の専攻に関する話題を考えておくと話しやすいかもしれない。