氏名 | Hさん |
---|---|
学科・専攻、学年 | 地球惑星科学科 1年 |
留学先(国名) | オレゴン州立大学(アメリカ合衆国) |
留学期間 | 令和2年2月20日~令和2年3月19日 |
概要は理学部のホームページに記載されているのでここではより具体的にその内容について、また、プログラム以外に自分が経験したことについて述べる。
オレゴン州立大学で出会った学生はあらゆることを自分で管理していて完全に自立していた。授業の中でアメリカの文化について学ぶ機会があったが、アメリカでは18歳を迎えると親から自立して自分の力で生きていくのが一般的であるようであった。この点で日本の学生との大きな違いを感じ、非常に印象に残っている。アメリカの学生は自分のなかである程度の考えを持ち、積極的にそれらを主張する人が多かったが、そのことにもこの文化が影響しているように思われた。アメリカで独創性の高いアイデアがよく生まれる理由もここから少し理解できた気がした。周りにあわせるのではなく自分を強く持つことでより豊かな人間性を育むことができるのだと感じた。
この経験を通して、周囲の人間にあわせるのではなく自分を強く持つことが重要なのだと考えるようになった。
オレゴンに着いてからの最初の数日間は、現地の人の英語が想像以上に聞き取れなくて不安であった。しかし、現地の方々は僕たちが分かりやすい表現になおしてくれたり、ゆっくり言い直してくれたりと非常に親切で、次第に聞き取れるようになっていった。ただ、スピーキングの方は大きな成長は感じられなかったというのが正直なところである。
理学専門分野の講義では、学生は疑問があればその場で教授に質問をしていて、その学問を学ぶことに強い意欲を持っているのだと感じた。この一年九州大学で講義を受けてきてそのようなシーンを見ることがなかったので、このようなアメリカの学生の姿勢は見習っていかなければいけないと強く思った。
自分は将来、アメリカにも頻繁に足を運ぶような仕事をしたいと考えている。今回の留学を通して、単純に自分の英語力の低さだけでなく、学問に対する意欲も現地の学生に比べて欠如していると痛感した。これまでのような生活を送っていては全然ダメであると感じた。このような危機感が、これからの自分の学びの活力になると考えている。
外国に行けば当然日本語は通じないので意思疎通ですら困難な状況になります。また、文化や慣習も異なってくるので、自分の常識が通用しません。しかし、このような、自分がマイノリティになるコミュニティに足を踏み入れることで見えてくるもの、感じ取るものは本当に多く、同時にすごく重要なことであると思います。言葉では言い表せないような“なにか”を得ることができ、留学をして良かったと心から思います。
後悔していることは、強いて言えば自由時間を最大限に活用できなかったことです。平日は毎日授業があるのですが午後がフリーになる日もあり、特に何もせずにその日を過ごしてしまうこともありました。あらかじめどんなことをしたいか決めておけば、より有意義に時間を過ごせたと思います。