理学府化学専攻修士課程1年の渡邉匠真さんが、「次元系光機能材料研究会 第15回サマーセミナー 2026 優秀ポスター賞」を受賞しました。
この賞は、低次元系光機能材料研究会が低次元系材料に関わる若手研究者および学生の相互交流を促進し、分野を越えた議論を深めることを目的として、毎年夏に開催しているサマーセミナーにおいて、優れたポスター発表を行った者に贈られる賞である。
今回の受賞は、渡邉匠真さんの研究内容と発表技術が高く評価されたことを示すものであり、今後の研究活動への大きな励みとなることが期待されます。
渡邉 匠真 (化学専攻 修士課程1年)
二段励起発光分光法を用いた異なる周囲環境をもつEu(III)イオンの 非発光性準位のダイナミクス計測
本研究では、当研究室で開発した二段励起発光分光法を用いて、Eu(III)錯体の非発光性準位の占有数変化を実時間観測した。一段階目の光で非発光性準位を生成し、二段階目の光で発光性準位へと能動的に励起した際の発光増強から占有数変化を追跡した。その結果、異なる配位環境を持つ錯体で非発光性準位の減衰時定数が1.2 msと93 μsとなり、周囲環境により寿命が一桁以上変化することを明らかにした。