理学府化学専攻修士課程1年の渡邉匠真さんが、2026年06月27日(土)に北九州国際会議場にて行なわれた「第63回 化学関連支部合同九州大会」において、「若手研究者奨励賞」を受賞しました。
この賞は、満35歳未満の日本化学会九州支部の若手研究者や学生の研究意欲を増進させ、支部活動の活性化に資することを目的とし、 化学関連支部合同九州大会のポスターセッションにおいて、物理化学部門および無機化学部門における優秀な研究発表を表彰するものです。ポスター全体の表現力(印象深いポスター)、発表内容の新規性、独創性(研究目的・内容が明確に述べられたか)、実験の正確さと結果の解釈の妥当性、質問に対する応答の的確さの4項目について、審査員が発表終了時までに審査を行って選出されます。
今回の受賞は、渡邉匠真さんの研究内容と発表技術が高く評価されたことを示すものであり、今後の研究活動への大きな励みとなることが期待されます。
渡邉 匠真 (化学専攻 修士課程1年)
二段励起発光分光法を用いたEu(III)錯体の非発光性準位のダイナミクス計測
本研究では、当研究室で開発した二段励起発光分光法を用いて、Eu(III)錯体の非発光性準位の占有数変化を実時間観測した。一段目の光で非発光性準位を生成し、二段目の光で発光性準位へと能動的に励起した際の発光増強から占有数変化を追跡した。その結果、異なる配位環境を持つ錯体で非発光性準位の減衰時定数が1.2 msと93 μsとなり、周囲環境により寿命が一桁以上変化することを明らかにした。