大学院理学府物理学専攻修士課程2年の藤井友喜さんが2026年2月に岡山大学で開催された「第14回 停止・低速RIビームを用いた核分光研究会 (14th SSRI)」において行った研究発表で、「ポスター発表賞」を受賞しました。この賞は、学生による優れた研究発表を奨励し、研究発表技術の向上を目指すために設けられた賞で、対象は「第14回 停止・低速RIビームを用いた核分光研究会 (14th SSRI)において発表者として研究発表を行う学生」です。
今回の受賞は、藤井さんの研究内容と発表技術が高く評価されたことを示すものであり、今後の研究活動への大きな励みとなることが期待されます。
藤井 友喜 (大学院理学府物理学専攻 修士課程2年)
GAGGシンチレータの電子応答評価―単色β線源開発とKURNS-Linacによる電子線照射実験―
我々は宇宙で鉄より重い元素が作られる過程(r-process)の理解に重要な、中性子過剰アクチノイド核の核分裂特性、特に核分裂障壁を調べる検出器開発を進めている。
核分裂障壁を実験的に制約する上でβ線(電子)のエネルギーの高精度測定が求められ,そのためには検出器の電子に対する応答を把握することが不可欠である。
本研究ではCe:GAGGシンチレータ(GAGG)に着目し、低エネルギー領域では永久磁石を用いた小型の単色β線源を製作し、高エネルギー領域では加速器の単一エネルギー電子ビーム照射実験により、GAGGの電子応答を系統的に評価し、研究会において報告した。
得られた応答データは,今後の中性子過剰核の崩壊測定におけるβ線エネルギー決定の高精度化に直接活用できる。