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永山勇志さんが「日本測地学会第144回講演会 学生による講演会優秀発表賞」を受賞しました。

  • 2025年12月3日(水)

 大学院理学府地球惑星科学専攻修士課程2年の永山勇志さんが、2025年10月に開催された日本測地学会秋季講演会において、「学生による講演会優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、学生の測地学研究を奨励することを目的として、特に優れた学生による発表を「学生による講演会優秀発表」として指定し、表彰するものです。

 今回の受賞は、永山さんの研究内容と発表が高く評価されたことを示すものであり、今後の研究活動への大きな励みとなることが期待されます。

受賞者

永山 勇志 (大学院理学府地球惑星科学専攻 修士課程2年)

研究テーマ

稠密GNSS・地震観測データでみる九州地殻の歪み速度・応力場の不整合とその形成メカニズム

研究概要

地殻の応力場と変形場は必ずしも一致せず、その整合・不整合は地震発生層における応力の集中・緩和に大きく関係し、将来の地震活動を考える上で非常に重要な指標となる。そこで本研究では、GNSSと地震データを用いて九州地殻における応力・変形場の不整合とその成因を調査した。その結果、熊本地方をはじめとする地震活動活発域では両者が整合し、下部地殻の非弾性変形が上部地殻の応力集中に寄与する一方、九州中部では両者の不整合が確認され、上部地殻のせん断帯における変形により応力緩和が生じている可能性が示された。

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