HOME > 広報 > トピックス > 2025年10月29日(水)

照井助教が「日本遺伝学会第97回大会 Best Papers賞」を受賞しました。

  • 2025年10月29日(水)

 大学院理学研究院生物科学部門の照井 利輝助教が、「日本遺伝学会第97回大会 Best Papers賞」を受賞しました。この賞は、日本遺伝学会が「21世紀の遺伝学を切り開く意欲あふれる研究を奨励し、日本の遺伝学の発展に資する」ことを願い、才能と情熱を傾けた結果としての発表を選抜褒賞するものです。Best Papers賞は遺伝学会の幹事や座長などから構成される審査員による投票によって選出されるもので、多くの専門家たちから高い評価を得た研究発表に与えられます。

受賞者

照井 利輝 (大学院理学研究院 生物科学部門 助教)

研究テーマ

RecQL4、Mcm10による協調的なDNA複製開始機構の解析

研究概要

 細胞は分裂の度に必ずDNAを複製しなければならず、DNA複製開始は多くの因子により厳密に制御されている。ヒトやカエルなどの後生動物のDNA複製開始制御は非常に複雑であり、「制御に関わる因子は何か?」という点も未だに完全には理解されていない。本研究において、ツメガエル卵抽出液で再現されたDNA複製開始のリアルタイム一分子イメージングに成功し、RecQL4、Mcm10が協調的にDNA複製を開始させる機構を明らかにした。この知見は、今後のさらなるDNA複製開始制御機構の理解に貢献するものである。

関連先リンク