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濱元 祥子さんが「第79回日本人類学会 若手会員大会発表賞」を受賞しました。

  • 2025年10月27日(月)

 大学院システム生命科学府一貫制博士課程1年の濱元 祥子さんが、2025年10月に山口で開催された「第79回日本人類学会」において、「若手会員大会発表賞」を受賞しました。

 この賞は、人類学の進歩に寄与し、将来の発展が期待される若手研究者を対象に、口頭発表を通じて優れた研究成果を示した者に授与されるものです。選考は、日本人類学会が委嘱する選考委員によって厳正に行われ、原則として若手会員の中から、最大2名までが選出されます。該当者がいない場合には授賞は行われません。

 今回の受賞は、濱元さんの研究内容と発表が高く評価されたことを示すものであり、今後のさらなる研究活動への大きな励みとなることが期待されます。

受賞者

濱元 祥子 (システム生命科学府 一貫制博士課程1年)

研究テーマ

現生人類に固有のクロノタイプの遺伝的変化と緯度との相関

研究概要

現生人類のクロノタイプ(朝型と夜型)は緯度と相関があることから、高緯度地域への適応進化の可能性がある。本研究では関連する351遺伝子座を対象に、現生人類間およびネアンデルタール人との比較を行った。その結果、現生人類では緯度と朝型傾向に正の相関が認められ、現生人類の朝方傾向はネアンデルタール人よりも強かった。高緯度地域への移住に伴った朝型傾向の増進は、現生人類特有の適応進化であることが示唆された。

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