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大森 翔太郎さんが「InterRad XVII 2025」にて「The Prize for the best Student presentation」を受賞しました。

  • 2025年10月6日(月)

 大学院理学府地球惑星科学専攻修士課程2年の大森 翔太郎さんが、2025年9月22日から26日にイタリア・フィレンツェで開催された国際学会「InterRad XVII 2025 (第17回国際放散虫研究集会)」において、「The Prize for the Best Student Presentation」を受賞しました。

 InterRadは、海洋プランクトンである放散虫に関する研究者が世界中から集まり、最新の研究成果を発表・議論する国際会議です。今回の受賞は、学生による優れた口頭発表を奨励し、研究発表技術の向上を目的として設けられた賞であり、大森さんの発表が高く評価されたことを示すものです。

 今後のさらなる研究活動への大きな励みとなることが期待されます。

受賞者

大森 翔太郎 (地球惑星科学専攻 修士課程2年)

研究テーマ

Integrated radiolarian and conodont biostratigraphy and chemostratigraphy from the Norian-Rhaetian succession in the Sasso di Castalda section, Lagonegro Basin, Southern Italy

研究概要

後期三畳紀における海洋環境変動を高時間解像度で解読することを目的として、イタリア南部の上部三畳系遠洋性堆積物を対象に、高解像度の放散虫・コノドント微化石層序を構築し、主要・微量組成分析および有機炭素同位体比分析を行った。研究の結果、当該セクションにおける後期三畳紀ノーリアン/レーティアン境界を明確に定義するとともに、同境界直前に風化強度の上昇と有機炭素同位体比の擾乱が記録されていることが明らかとなった。これらの変動は、同時期に報告されている火山活動と一致しており、ノーリアン/レーティアン境界前後の大規模な火山活動が海洋環境の変動を引き起こした可能性が示唆される。

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