地球惑星科学専攻 修士課程2年の淺井 優太さんが2025年9月21日から25日にインドゴア州で開催された国際学会「The 9th Asian and Oceanian Spectroscopy Conference (AOSC-2025)」において、ポスターセッションに参加した約90名の中から優れた発表として「Poster Prize」を受賞しました。
AOSCは、分光法分野の最新研究や技術の進歩を共有する国際会議で、世界中の研究者が集い、活発な議論と交流が行われます。
今回の受賞は、淺井さんの研究内容と発表が国際的にも高く評価されたことを示すものであり、今後のさらなる活躍が期待されます。
淺井 優太 (地球惑星科学専攻 修士課程2年)
Development of Micro-Raman Mass Spectrometry for Determination of 18O/16O Ratio of Forsterite (Mg2SiO4)
本研究は顕微ラマン分光法を用い、カンラン石中の酸素同位体比を非破壊で測定する手法を開発した。プレソーラー粒子は太陽系形成物質の情報を持つが、従来の手法は検出のために試料を破壊し情報が限られる。そこで酸素同位体比の異なる合成カンラン石のラマンスペクトルを解析し、ピーク位置の変化から同位体比の測定が可能であることを示した。これにより、プレソーラー粒子の非破壊検出が可能となり、太陽系形成物質の解明に新たな道を拓いた。