令和7年8月4日(月)~8月8日(金) (5日間)と令和7年8月24日(日) (1日間)の合計6日間、九州・山口地区の高校生向けにエクセレント・スチューデント・イン・サイエンス・育成プロジェクト(ESSP ver.2)を九州大学伊都キャンパスにて実施しました。本プロジェクトは前身である科学技術振興機構の「未来の科学者養成講座」の採択事業として平成21年度から行われていたものであり、平成30年度からは本プロジェクトであるESSP「ver.2」として九州大学理学部が独自に行っています。本プロジェクトでは、化学及び生物学の2分野において未来の科学者を育てることを目的としており、強い興味や豊かな才能をもつ高校生の応募者の中から8名を選抜し、夏休み期間を利用し、本学教員による大学レベルの講義及び実験の体験や理学府大学院生による講演会に参加しました。
高校の授業では体験することができない大学での実験及び研究設備に触れていただき、難しい部分がありながらも充実したイベントとなり、本学理学部への関心を高めてもらうきっかけとなりました。
プロジェクト最終日には受講生の保護者向けに伊都キャンパスウエスト1号館の見学会を実施し、本学理学部のことを知っていただく良い機会となりました。
その後、本プロジェクトで実験及び研究した内容についての成果発表会を行い、受講生同士で活発な質疑応答があり、高度な議論が展開されました。続いて、修了式では鈴木副理学部長から修了証書が授与されました。
修了式後には懇親会を開催し、受講生、保護者、教員、学生スタッフとの交流の場を持ち、本学理学部に関する質問や数多くの意見交換を通じて、本学理学部のことを知っていただくことができました。
今後も、様々な切り口でのイベントの実施等を通じ、次世代の科学者育成に貢献して参ります。
最終日の成果発表会に出席させて頂きました。研究からわずかな期間だったにもかかわらず講演スライドをわかりやすくまとめられ堂々と発表されている姿、またお互いに熱心に質疑応答されている皆さんの姿を大変頼もしく感じました。皆さんの瑞々しい感性を感じることができました。この機会に知り合った友達や大学生の先輩たちとの交流も大切にして、科学への夢を一層ふくらませ、大学に、特に理学部に進学して頂けることを期待しています。今回皆さんがその入口に触れられた科学研究の世界が皆さんを待っています。受講生を励ましてくださったご家族の皆様、学内の担当の方々には感謝申し上げます。
受講生の皆さんの発表は、専門外の私にとっても大変興味深く、研究内容の水準の高さに驚かされました。素朴な疑問を出発点に活発な議論へと展開していく様子は、とても印象的でした。また、受講生の成長を第一に考えてくださった担当教員やTAの皆さんのご尽力により、本プログラムが大変充実したものとなりました。心から感謝申し上げます。