令和7年8月7日(木)、九州大学理学部先端自然科学講演会及び福岡県高等学校理各部会夏季研修会を九州大学伊都キャンパスにて実施しました。本会は、県内の高等学校にて理科を担当する教員を対象としたリカレント教育として平成17年度から夏季に実施しており、今回は30名の高校教員が参加しました。参加者は高校で担当する教科ごとのグループ(物理学科・化学科・生物学科)に分かれ、最新の研究に関する講演を聴いた後、地球惑星科学科を追加した4つのグループで研究室等の見学を行いました。
講演及び見学を通じて、最先端の研究内容と研究設備に触れていただき、大学教員に研究室見学の中で直接質問すること等で、最新の科学に関する情報を共有することができました。
見学後に開催した懇談会では、高校教員と大学教員が積極的にコミュニケーションを取ることができ、教育現場での課題や研究内容に関する質問が活発に飛び交いました。今回の懇談会を通じて相互理解が深まり、双方にとって有意義な意見交換ができました。
高校生を対象とするイベントは数多く開催しておりますが、今後も、様々な切り口でのイベントの実施等を通じ、積極的に理学部へ進学する高校生や研究者の卵の育成に取り組むとともに、高校教育の充実にも貢献して参ります。
本年も多くの熱心な高校教員の方々がご参加下さり、誠にありがとうございました。昨年に引き続き、講演会で最先端の研究をお伝えし、見学会で研究の現場をご覧いただきました。その後の懇談会では、これらの企画に対して大いに感激したとの声を頂き、引き続く自由懇談でも活発な情報交換がなされ、とても嬉しく思いました。今後とも、より緊密な高大連携が進み、若い世代の育成の充実に繋がることを期待します。
令和5年度に開始した研究現場の見学会は、今年度も継続して実施いたしました。高校教員の方々からは引き続き高い評価をいただき、この取り組みをさらに発展させていきたいと考えています。懇談会の場では、各教科の個別の問題についても議論を深めることができ、高校と大学の連携について考える場となりました。各学科の先生方のご協力によって、こうした活動が着実に成果を挙げていることを実感しており、今後もこの取り組みを継続・発展させていくことを目指します。