大学院システム生命科学府 一貫制博士課程 1 年の社川 武徳さんが、第 18 回 日本植物分類学会「大会発表賞」を受賞しました。この賞は、2025 年 3 月 7 日 (金) から 10日 (月) に開催された日本植物分類学会第 24 回大会において優れた研究発表を行った筆頭発表者に与えられます。
社川 武徳 (大学院システム生命科学府 一貫制博士課程 1 年)
ブナ科が示す受精遅延形質の進化史を紐解く
ブナ科樹木には、開花同年に結実する「1 年成」と、翌年に結実する「2 年成」が存在し、後者では受精が約 1 年遅延することが知られている。本研究では、これらの結実様式の進化史を解明するため、祖先形質推定を実施した。文献・標本データベースを調査し、結実様式を判別した。さらに、ブナ科全属を対象とした分子系統樹を用いて祖先の形質状態を推定し、1 年成および 2 年成の進化史を明らかにした。