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中村 祥子 准教授が日本物理学会「第 6 回米沢富美子記念賞」を受賞しました。

  • 2025年2月26日(水)

 大学院理学研究院 物理学部門の中村 祥子 准教授が日本物理学会「第 6 回 (2025 年) 米沢富美子記念賞」を受賞しました。この賞は、優秀な研究業績に加え、物理学教育活動や日本物理学会の活動への貢献なども高く評価された女性会員に対し贈られます。

受賞者

中村 祥子 (大学院理学研究院 物理学部門 准教授)

研究テーマ

非線形テラヘルツ分光による新奇な超伝導ダイナミクスの研究

研究概要

 中村 祥子 氏は、低温実験技術とテラヘルツ分光技術を組み合わせることにより超伝導ヒッグスモードの新しい観測手法を確立した。超伝導ヒッグスモードは対称性の破れに付随しておきる集団励起である。氏は超伝導電流注入下の線形結合を用いた観測により従来の実験的制約を克服し、広範な超伝導体への適用を可能とした。さらに磁束量子の運動によるテラヘルツ波第 2 高調波発生を明らかにし、超伝導体の超高速ダイナミクス、とりわけ超伝導破壊メカニズムの解明に貢献している。

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